養父市おおや堆肥センターの施設概要について

更新日:2021年09月02日

養父市おおや堆肥センターについて

養父市は、高級ブランド黒毛和種「但馬牛」の畜産業が盛んな地域です。

市では、家畜牛ふんの堆肥化処理施設の整備を図り、品質の優れた堆肥「おおや有機」を利用した地域資源循環型農業による「有機の郷づくり」を目指しています。

主な業務内容について

  • センター施設で牛ふん、その他の地域資源(もみ殻等)を発酵させて堆肥化処理します。
  • 堆肥処理された有機質堆肥(おおや有機)の販売を行います。
  • 春期及び夏秋期において水田、畑等への堆肥散布を行います。
  • 安心で安全な持続型農業による農産物を生産し、地域の環境保全を図ることに寄与しています。

施設の概要について

施設概要
 項目 規模の概要
施設概要  管理事務所(63平方メートル)、原材料置場(206平方メートル) 
発酵堆肥化施設(1,135平方メートル)、乾燥堆肥置場(599平方メートル)            
施設規模  敷地面積 12,000平方メートル 、施設面積 2,003平方メートル
処理種類 肉用牛、乳牛の牛ふん
発酵槽  2レーン (1レーン形状:長さ100メートル、幅3メートル、深さ2メートル) 
処理方式 スク-プ方式  (コンポスト攪拌機 2台)
供用開始  平成15年4月 

 

管理棟

管理事務所 (受付)

原料庫

原材料置場  (各材料の混合せ)

発酵槽

発酵堆肥化施設  (レーン長さ 100メートル)

乾燥堆肥庫

乾燥堆肥置場  (バラ堆肥の積込箇所)

堆肥の製造方法について

養父市おおや堆肥センターでは、自然界にある好気性微生物により原料(牛ふん等)を発酵させ、堆肥化処理を行っています。

 

  1. 原材料置場において、畜産農家から持ち込まれる牛ふんと、もみ殻、戻し堆肥(完熟した堆肥)等を混ぜ合わせます。
     
  2. 混ぜ合わせた原料を発酵堆肥化施設(2レーン)に搬入し、敷き均します。
     
  3. 本施設では散気用ブロアにより下面より空気を強制吹き込みし、全区間で発酵を促進させています。
     
  4. 発酵を促すため、スクープ式コンポスト撹拌機を1日1回稼働させ、すべてのレーン内の原料を鋤き返し、前方へ1日約4メートルの送り込み作業を行っています。  
  5. 施設全長100メートルを、約1か月(25回鋤返し)の期間をかけて発酵促進させ、堆肥化を図っています。
     
  6. 発酵初期における発酵温度は最大80~85℃に達しています。
     
  7. 本施設内の多くの測定地点で55~80℃の高温発酵が確認されています。この発酵熱により食中毒を起こす菌(大腸菌等)、雑草の種子は不活化されます。
     
  8. 発酵堆肥化施設内では、次の写真(左下)見られるように、高温発酵した熱で各レーンから湯気の発生を確認することができます。
     
  9. 本施設内では、撹拌機で鋤き返し行うたびに、空気が供給され発酵温度が再び上昇するなど、堆肥温度の下降、上昇が繰り返されています。
     
  10. レーン内の堆肥は各地点の温度変化により、様々の微生物の種類の相の転換が行われており、本施設内で長年培われた微生物により発酵分解が進行しているものと考えられています。
     
  11. 出口付近では外気温にほぼ近づくまで下がっており、堆肥が腐熟したものと考えています。
     
  12. 完成した堆肥の性状(右下)は、色、形状、臭気、水分等において堆肥の腐熟等が確認でき、優れた堆肥となっています。
撹拌機

撹拌機  (高温発酵による湯気の発生)
 

堆肥

完成した堆肥

堆肥「おおや有機」について

当センターの製品は次のとおり製造されたものです
  1. 組み換えDNA技術を用いて製造した微生物を用いていません。
  2. 本製品を製造する工程において、化学的な工程を経ていません。
  3. 野菜の衛生管理指針(第2版)に規定する堆肥の生産管理工程を順守しています。

「有機JAS適合証明」等に係る事務については、下欄の「養父市  産業環境部  農林振興課」にお問い合わせください。
 

センター使用料について

センターを使用する方は、次の使用料を納めてください。

センター使用料
区分  1トンあたり 
牛のふん尿(牛ふん)  収集   2,000円
持込  1,000円
せん定木くず等  持込   7,000円

※令和元年10月1日より「牛のふん尿(牛ふん)・持込」の単価を1,000円(旧800円)に改正しました。 

 

センター利用に関する事項について

  • 「牛ふん」の持ち込み者については、施設の処理能力を鑑み、センターが指定した畜産農家のみとしています。
  • 「せん定木くず」については、現在、チップ化粉砕機を稼働していないため、持ち込みができません。
  • 副資材となるモミガラ等を大量に持ち込む場合については、事前にご協議をお願いします。
  • センターによる収集業務については、原則行っていません。

 

養父市おおや堆肥センターの場所(マップ)

関連情報 (外部リンク)

お問い合わせ先

〒667-0306

兵庫県養父市大屋町宮垣480番地

養父市おおや堆肥センター

電話/ファックス   079-669-1812

 

堆肥センターサイトマップ(リンク)

この記事に関するお問い合わせ先

農林振興課
〒667-0198
養父市広谷250-1
電話番号:079-664-0284
ファックス番号:079-664-2528

フォームからお問い合わせをする