まちの文化財(205)口大屋の正垣古墳群

更新日:2022年01月14日

周溝がめぐる墳丘

周溝がめぐる墳丘

由良からみた古墳群

由良からみた古墳群

露出した天井石

露出した天井石

石室の奥壁の石組み

石室の奥壁の石組み

由良集落の北側を流れる大屋川沿いに工場が並んでおり、その裏山に由良セカンドハウス村があります。この付近に大屋地域では最も多い25基の古墳が密集しており、正垣古墳群と呼ばれています。

古墳は、標高150メートルから220メートルにかけて山の斜面や谷筋に造られています。直径10メートルほどの小規模な円墳が多く、2基から4基が一つの枝群としてまとまっています。古墳を密集して造った群集墳というタイプです。

現地には、横穴式石室の天井石である石材が並んで露出しています。石材は、現地にある蛇紋岩が使われています。養父市にある横穴式石室をもつ古墳は、6世紀末から7世紀中頃にかけて造営されたものが多く、聖徳太子や推古天皇が活躍した飛鳥時代を中心とする時期のものです。

古墳時代末期、但馬地域で最大の権力者の古墳が大薮に出現します。それが禁裡塚古墳・塚山古墳・こうもり塚古墳です。正垣古墳群は、大薮に古墳を造った豪族と連携して大屋地域を治めた一族の古墳であり、口大屋の豪族たちが集団で作った古墳と考えています。

大屋地域の古墳の分布をみると、蔵垣に高生田古墳、宮本に宮本古墳が造られています。いずれも1基か2基の小規模な数ですが、養父市の西端と南端に位置しています。栗ノ下や和田には古墳が確認されていません。

大屋川だけでなく八木川の上流域なども同じです。出合地域、熊次地域には古墳が造られていません。人間が住んでいても古墳を造らない地域がある一方で、正垣古墳群のような密集した古墳群が存在する地域もあります。身近な所に約1400年前に造られた古墳が残っています。

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