まちの文化財(203)関宮村道路元標

更新日:2022年01月14日

再設置された道路元標

再設置された道路元標

正面が熊次村と兎塚村への分岐点

正面が熊次村と兎塚村への分岐

関宮村道路元標

関宮村道路元標

正面付近が当初の道路元標の位置

正面付近が当初の道路元標の位置

昭和初期、現在の養父市の区域内には13の町村がありました。これらの町村に各1か所、道路元標と呼ばれる石碑が設置されました。

道路元標は、東京から都道府県、さらに市町村などの距離を決める起点・終点を示す石碑です。関宮村道路元標は撤去されて関宮地域局に保管されていましたが、令和3年7月関宮区によって本来の場所の隣接地に再建されました。

明治17年頃、八鹿村から関宮村まで幅12尺(3.6メートル)の国道が整備され、馬車などが通る道路となりまた。人が歩く道から車両で移動する道へと時代が移りました。

大正8年4月11日、勅令第460号で日本初の道路法施行令を公布し、道路元標の設置を定めました。大正11年の内務省令により、道路元標は25センチメートル角の柱、高さは地盤から60センチメートル、「何々市町村道路元標」と刻むことになりました。

そして大正9年には、兵庫県告示第225号で兵庫県の道路元標の位置が決まりました。関宮村道路元標は、養父郡関宮村関宮小字上中810となっています。

高柳村から関宮村に入った道路が関宮郵便局付近でT字路となり、兎塚村と熊次村の方向に分岐しました。関宮村道路元標は、熊次村から来た道の突き当り、関宮郵便局の北側に設置されました。自動車の出現によって、道路元標がある2点間の距離をキロメートルの単位で測定し、全国の道路網を正確な距離で示すようになりました。

市内の道路元標は八鹿町、建屋村、大屋村、西谷村、南谷村のものが現場に残っています。小さな石碑ですが、日本の道路網を整備した歴史が刻まれています。

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