まちの文化財(202)但馬国道の竣工記念碑

更新日:2021年09月21日

国道9号の完成記念碑

国道9号の完成記念碑

高低差25メートルのループ橋

高低差約25メートルのループ橋

但馬トンネルの入り口

但馬トンネルの入り口

約1キロメートルの直線道路

約1キロメートルの直線道路

国道9号は、京都市から鳥取市を通って下関市にいたる日本海側では唯一の幹線道路です。昭和33年6月、国道9号但馬国道改築事業に着手し、昭和42年3月に第1次工事が完成しました。

当時、兵庫県内を通る国道9号を但馬国道と呼んでいます。八井谷峠、春来峠、蒲生峠などが連なり、道路は幅が狭く、冬は雪が多い交通の難所でした。このため国土総合開発として建設省直轄事業による工事が進められました。

関宮区から八木谷区にかけて、山の斜面に高速道路のような1キロメートルをこえる長い直線道路が作られ、その続きには、1周半も回転する大きなループ橋で約25メートルの高低差を登る道路が作られました。また、八井谷峠の下には、当時では、但馬最長となる全長1256メートルの但馬トンネルが完成しました。この道路によって冬の豪雪時にも安全に通行できるようになりました。

昭和42年3月、但馬トンネルの入り口に完成記念碑が設置されました。2本のコンクリート柱の間に、空にむかって渦巻くブロンズが設置されています。「指天、但馬国道竣工記念」の文字があります。題字は三野定氏(みのさだむ)、制作は小谷謙氏です。三野定氏は高速道路をプラニングする第一人者として活躍した人物です。

銅板の銘文によると、「9年の歳月と70億円の巨費を投じて完成した。自然の障壁に閉ざされ、文化の谷間に低迷し、後進地の宿命を背負ってきた但馬が、近代的道路によって天頂に向かって躍進する道である」と書かれています。この言葉が予言した通りに、但馬地域の生活と経済を躍進させる道路となりました。

関宮区から八木谷区、八井谷区までの道路には、日本の高速道路の黎明期において、高速道路の建設技術である新しい工法が投入されました。国道9号の全路線を通じて最も難所に使われた最新技術であり、この道路は、但馬地域の発展を支えた近代化産業遺産でもあります。昭和30年代に設計され、昭和41年度に完成しました。

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