まちの文化財(201)大江の養泉寺

更新日:2021年09月21日

雲の中を飛ぶ龍の彫刻

雲の中を飛ぶ龍の彫刻

鐘楼門にある龍の彫刻

鐘楼門にある龍の瓦

波の上を飛ぶ龍の彫刻

波の上を飛ぶ龍の彫刻

高台にたつ鐘楼門

高台にたつ鐘楼門

大江の養泉寺は曹洞宗の寺院であり、万治年間(1658年頃)に豊岡の養源寺4世である徳外祖道和尚を開山としています。大薮に陣屋を構えた旗本小出英輝は、租税を免除してお寺の開基となりました。大江、岩崎、大薮、上野などは小出家の領地でした。

現在の養泉寺の本堂は、明治13年の建築です。本堂に入ると内陣の正面にある梁に大きな龍の彫刻が3体、横に並んで配置されています。

中央の龍は大きな口を開けて前方をにらむ代表的な構図であり、雲の中を飛んでいます。また、他の2体の龍は胴体を短く曲げて大きな波の上を飛んでいます。そして、この龍に続く部屋の欄間には、連続する大きな波と水しぶきが彫刻されています。

全体としては、池から飛び出した龍が波の上を飛び、さらに空高く雲の中を飛ぶ姿が表現されています。連続する彫刻によって龍の動きを計画的に表現した珍しい彫刻です。

坂本、岩崎、大江の寺院では、規模や形式は違いますが、内陣の梁に3体の龍の彫刻が配置されています。この地域ではなぜか、多くの龍が配置されています。

養泉寺の龍の彫刻には「豊岡町住人 大垣和平」という名前が書かれています。豊岡の小田井町には幕末から明治初期にかけて秋塚廣貞、大垣輝貞、大垣和平などの彫刻師が住んでいました。この彫刻は大垣和平の代表作となる立派な彫刻です。

養泉寺は大江集落の高台に立地し、入口には2階建ての鐘楼門があります。この門の鬼瓦には雲の上を飛ぶ龍の姿がデザインされています。

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