まちの文化財(187)建屋の建興寺

更新日:2020年10月30日

石組が美しい庭園

石組が美しい庭園

落水の滝と石組

落水の滝と石組

庭園の池の全景

庭園の池の全景

客間からみた庭園

客間からみた庭園

建興寺は永禄6年(1563)頃、森の祐徳寺から住職を迎えて中興し、臨済宗大徳寺派に属しました。本尊の阿弥陀如来坐像はこの頃のものであり、平安時代にみられるような古い優雅な表情を備えています。

建興寺には江戸時代に作られた池泉(ちせん)観賞式の庭園があります。庭園の中心に高さ2.2メートルの滝石組があり、その中を二段になって水が流れています。滝の左側には連続して立石や斜石を組み、奥行を演出しています。

滝石組の種類には、落差をもつ落水の滝、渓谷式に流れる滝、水のない枯滝などがあります。この庭園は、水が常時流れている「落水の滝」です。上の滝は細く長く落ち、その水が張り出した平らな石にあたり、そこから下の滝となって帯状に水が落ちます。滝の水は細やかに変化します。

落水した水は滝壺に流れます。滝壺は細長く作られ、渓谷を水が流れるように池泉に続いて奥行きを作っています。小規模なコンパクトな庭園ですが、落水する二段の滝石組を中心とした庭園構成は緻密で精緻なものです。力強い立石を滝石組に添え、立体的で水墨画的な景観を見せています。

庭園が作られた時期は、江戸時代後期の文政12年(1829)頃と推定されています。斜面を利用した石と水を楽しむ庭園であり、現在も滝石組の中を水が流れていることが貴重です。建興寺は、建屋うすぎ城の城主である太田垣久朝(ひさとも)の菩提寺だと伝えられています。竹田城主の太田垣氏は一族になります。

建興寺庭園は、本堂の書院と庫裡の座敷から景観を楽しむ池泉観賞式の庭園であり、禅宗寺院としての風格と威厳を伝えています。養父市を代表する重要な歴史的庭園の一つです。

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