まちの文化財(62) 大薮の歴史を訪ねて

更新日:2019年11月15日

泉光寺で昼食と見学

泉光寺で昼食と見学

大薮城の本丸で解説

大薮城の本丸で解説

 

文化庁が主唱する「歩き・み・ふれる歴史の道」第15回兵庫大会が、養父市・朝来市・豊岡市の合同事業として7コースで順番に開催されました。

平成21年11月23日には「養父神社と大薮古墳群を訪ねて」が開かれ、100人が参加しました。 養父神社で開会式を行い、大薮古墳群・泉光寺・大薮城跡などを見学して、約9キロメートルを歩きました。

大薮区には禁裡塚古墳・塚山古墳・西ノ岡古墳・こうもり塚古墳という4基の古墳があります。いずれも兵庫県指定文化財となっている但馬を代表する古墳です。

泉光寺は、旗本小出家の菩提寺です。旗本小出家は、出石藩小出家5万石から1500石で分家したものです。元禄15年(1702)に1000石の領地を治める陣屋や泉光寺を大薮に設置しました。泉光寺には、旗本大薮小出家第2代英輝侯の墓碑があります。また代官を務めた大島家・森島家の墓所もあります。江戸時代の旗本小出家の足跡を見学しました。

大薮城は、泉光寺から北西約460メートルの場所、標高182メートルの尾根に造られています。徒歩で約20分の距離です。大薮城は天正5年(1577)に豊臣秀吉の弟である羽柴秀長が但馬に攻め入り廃城となりました。中心から4方向に曲輪を配置し、竪堀と堀切を造って防御しています。防御の要として帯曲輪で2本の尾根筋を連結しています。市内でも優れた縄張りです。

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