まちの文化財(61) 九鹿ざんざか踊り

更新日:2019年11月15日

ざんざか踊り

ざんざか踊り

棒の上で逆立ちをする子ども踊り

棒の上で逆立ちをする子ども踊り

 

平成21年10月18日、九鹿の日枝(ひえ)神社の秋祭りで、県指定文化財のざんざか踊りが奉納されました。

踊り手は大人8人と子供6人、歌い手4人、進行役1人の合計19人です。踊り手の衣装は背中に二羽の鳩をデザインした紺色の筒袖です。最初に公民館から神社まで合計6か所で、はやし込みを行いました。

神社では、最初に小学生6人による子供踊りがあります。長さ2メートルの棒を持つ役が2人、踊り手が2人、腰に締太鼓を付けた側踊りが2人です。太鼓の拍子にあわせ、アンヤー、ホーヘエのかけ声で動作を行います。側転をしたり、棒を鉄棒のように握って逆上がりをしたり、棒の上に立ったり、様々な動作を繰り返しました。一つ一つの動作が終わると、周囲の見学者からは大きな拍手がわき起こりました。

大人踊りは、8人が踊り場の四隅の内側と外側に立って、回りながら踊ります。踊りの配役は、短冊を花輪にした大弊(おおしで)を背負って締太鼓を腰に付けた「太鼓」2人、塗陣笠に軍配扇を持った「うちわ」2人の中踊りです。そして外側には締太鼓を腰に付けただけの4人の側踊りがいます。

太鼓は、大弊を背負って動きながら舞います。うちわは、軍配扇を右手にもって左手に扇の紐をつかんで、腰を滑らせながら両手を流すように拍子をとります。側踊りの4人は太鼓のバチをふり廻しながら跳ねるように踊ります。約1時間の熱演が続きました。本当に体力の必要な踊りです。

室町時代後期の様式を受け継ぐ風流太鼓踊りで、この形式の踊りは九鹿・大杉・若杉・寺内・久谷の五ヵ所で伝承されています。いずれも県指定文化財ですが、この踊りの中心地は養父市です。

澄み切った秋晴れの中で、境内にザンザカ、ザガザカ、ザンザカ、ザットウのかけ声と太鼓の音が響き渡りました。約200人が熱心に楽しく見学しました。

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