まちの文化財(171) 関神社の大カヤ

更新日:2019年11月20日

剪定が終わった大カヤ

剪定した大カヤ

土壌改良の様子

土壌改良の様子

 

関宮区の関神社には、市指定文化財の大カヤがあります。近年、茂った枝にサギがとまって樹勢が弱り、冬期には重った枝葉に雪が積もって枝や雪の固まりが落下しました。このため関宮区では、兵庫県の森と緑とのふれあい支援事業と養父市緑の募金活用事業の支援をうけ、樹木医による樹勢回復事業を実施しました。

樹木医の宮田和男氏は、「幹が南東方向に傾いている。枝葉は南東側がよく茂るが一方で北西側は枝張りが少ない。さらに幹の上部の枝葉は成長不良で、中部から下部は枝葉がよく茂るため、樹冠の形がいびつで不成形である。北西側は幹の表面や根の成長が弱っている。樹木の周囲に真砂土が入れられ地面が固まっており、幹の下部の北西側がやや成長不良である」と診断しました。

樹勢回復のために、第1にクレーン車を利用して約3割の枝を剪定し、形状とバランスを整えました。枝葉を剪定すると幹の先端部から「しだれ桜」のように枝が垂れさがる美しい姿が出現しました。

第2に幹の周囲の5箇所で、長さ2メートル・幅60センチメートルの範囲の表土を取り除いて土壌改良をしました。第3に幹から半径7メートルの範囲で地面に多数の孔をあけて液肥3000リットルを注入した後、地面の孔に青竹をさして中に礫を入れて透水性を確保しました。根に水や空気がよく通るように生育条件を改善して樹勢回復を進めました。

樹木医の宮田氏は「養父市内には国指定天然記念物の『建屋のヒダリマキガヤ』があります。それに合わせて『関宮のシダレガヤ』と名付けました。全国的にも大変珍しい「枝垂れカヤ」です。シダレガヤという樹種があるわけではありませんが、これほど立派な「枝垂れカヤ」は初めて見ました。全国的にも注目してもらえる財産です」と解説しています。また、関宮区長宮岡秀司氏は「専門的な保護対策で見違えるほど立派になりました。樹勢が回復するように大切に守ります」と話しました。

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