一意(養父市所蔵)
佐藤一斎言志四録(養父中学校所蔵)
建屋公民館(建屋区所蔵)
真善美(養父中学校所蔵)
養父市立大庄屋記念館に、中島晧象(なかしまこうしょう)先生による「一意、心を同じくして意を一にす、紫野 晧象」の書があります。これは養父町の議長室に掲げられていたものです。まちづくりのための「一意」ということでしょう。
中島晧象(大正14年から平成16年)は京都を拠点として活躍した養父市建屋出身の書家です。昭和22年に臨済宗大徳寺派に入り宗仁という僧名を得ました。昭和30年頃には一時、建屋小学校に勤めました。
その後、村上三島(むらかみさんとう、平成10年文化勲章受章)氏に師事して学び、京都の花園大学に勤めました。昭和62年に日展の審査員に就任し、平成8年に花園大学を退いて名誉教授となりました。禅林研究者としても有名で、『慶祝名句集』『隅場必携禅の語録』『書道史より見る禅林の墨蹟』等の多くの著書があります。
昭和63年6月養父公民館で「中島皓象墨蹟展」が開かれ、その時の作品が地元に残りました。里帰り展にあわせて講演会も開催されています。
養父中学校に漢文の掛軸があります。漢文の読み下しは「少にして学べば則ち壮にして為すことあり。壮にして学べば則ち老いて衰えず。老いて学べばち則死して朽ちず」です。文末に「佐藤一斎言志四録(げんししろく)之一節 皓象」と書いています。佐藤一斎は池田草庵の先生であり、人生訓として有名な言葉です。
他に「真善美 一九八三年 春日 皓象」の書があります。平成11年京都大学総長の長尾真先生が入学式のあいさつで「真善美」を解説し、その実践を学生たちに期待しています。こうした言葉は中島晧象が選んだ、中学生たちへ贈る言葉です。
建屋公民館の建物の中には、人が力強く躍動するような文字で表した「建屋公民館」の名称額があります。この名称額の文字からは、地域の発展を願う中島晧象の心が伝わってきます。
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