まちの文化財(228)関宮歩道橋

更新日:2024年03月19日

昭和47年完成の関宮歩道橋

昭和47年完成の関宮歩道橋

屋根のある立派な歩道橋

屋根のある立派な歩道橋

西側の鳥取県方向からみた歩道橋

西側の鳥取県方向から見た歩道橋

南側の旧関宮町役場からみた歩道橋

南側の旧関宮町役場から見た歩道橋

兵庫県北部の但馬地域を東西に貫く国道9号は、建設省直轄の「但馬国道」建設工事として実施され、わずか9年の工期で昭和42年に完成しました。

昭和47年1月、国道9号の関宮地域局前に歩道橋が完成しました。歩道橋の銘板には「1972年1月近畿地方建設局」建設の文字があります。

昭和40年旧関宮小学校、昭和46年10月旧関宮町役場と山村開発センターが建設され、付近には関宮メリヤス株式会社が創業し、関宮保育所も建設されて賑わいました。歩道橋は関宮町の中心地を示すシンボルとなりました。

歩道橋は、道路北側の東方向から階段を登って国道の上を渡り、そこから南方向の旧関宮町役場、西方向の健康増進施設側、東方向の但馬信用金庫側に下る階段が続いています。

道路の北側は1方向、南側は3方向に行ける大きな歩道橋です。雪が多いことから但馬第1号の屋根つき歩道橋として建設されました。通路には腰板や手すりがあります。

当時は、鳥取方向から阪神間への大型トラックが昼夜に渡って走り、冬季の祝祭日には大型バスだけでなく自家用車に乗ったスキー客が押し寄せ、道路は大渋滞しました。簡単には国道が横断できない時代でした。また、歩道橋は関宮小学校の交通安全授業の場にもなりました。

歩道橋の場所は、西から東方向に緩やかにカーブした見通しの悪い下り坂の道路です。交通量は減少しましたが、関宮歩道橋として51年間も交通安全に貢献しています。

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