まちの文化財(221)鯉の道の駅やぶ

更新日:2023年05月18日

鯉が泳ぐ池

鯉が泳ぐ池

鯉のモニュメント

鯉のモニュメント

鯉の滝登りを描いたタイル

鯉の滝登りを描いたタイル

床に描かれた鯉

床に描かれた鯉

円山川右岸道路にそって道の駅やぶがあります。所在地は、養父市場区です。道の駅の敷地は、北側は鉄屋米地、東側は大塚に隣接します。現代の河川工事によって円山川の堤防が養父市場の集落側に造られたため、川の北側に養父市場の土地が生まれたのでしょう。

道の駅の入口には、全長5メートルの大きな鯉のモニュメントがあります。平成6年(1994)、道の駅やぶの誕生を記念して設置されたものです。鯉は円山川から天にのぼる姿を表し、奥米地の方向を向いています。表面には白色の体に赤と黒の斑点が広がります。斑点をよく見ると8個のハート型の文様があり、「恋」を表現しています。

この道の駅には鯉が泳ぐ池、通路の床には鯉を描いたタイルがあり、トイレの壁には鯉の滝登りが描かれています。「養父の鯉」が有名であったことから、鯉が恋を呼ぶ道の駅としてデザイン化したのでしょう。

モニュメントの下には「鯉の里やぶ」という解説板があります。養父では江戸時代より以前から鯉が飼育されていました。養父市場の家々では円山川を水源とする疎水を庭に引いて鯉を飼っています。昭和12年頃から新潟県の錦鯉を移入して改良し、観賞用の錦鯉の養殖を始めました。新種「黒ダイヤ」や「ひれ長鯉」は養父で誕生しました。

鯉のエサは、製糸工場の繭から糸を取り出して残った蚕のサナギを利用しました。養父市場にはグンゼ株式会社養父工場があったことから多くのサナギがありました。錦鯉の養殖も養蚕遺産の一つだと考えています。

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