大庄屋・長島家住宅の母屋と客殿
母屋と客殿
建物と敷地は明治から大正時代に活躍した但馬を代表する豪農住宅であることから、長島家住宅という名称で養父市指定文化財になっています。建物だけでなく石垣や土塀なども含めた住宅景観は大変貴重なもので、兵庫県を代表する大正時代に最盛期を迎えた農村景観が、敷地の内外にわたって綺麗に保全されています。
母屋
母屋は、二階建ての木造住宅です。玄関を入ると土間で、左側に店の間、中の間、いろりの間が並びます。棟札等による母屋の建築年代は明治12年頃です。天保9年(1838)から嘉永5年(1852)までの15年、長島善右衛門は出石藩18ヶ村の大庄屋をつとめ、苗字帯刀を許されていました。
母屋一階 「店の間」
母屋一階 「中の間」
母屋一階「いろりの間」
表からは集落が一望できます
表座敷(8畳)には廻り縁が作られています。その前方に大正時代に整備された庭園があります。上箇から薮崎集落を見通す景勝地で、築山と池泉を整備した 池泉観賞式庭園となっています。
表座敷の廻り縁
表座敷からの庭園
客殿
離れ(客殿)は、2階建て木造建築で、大正時代の建築です。一階は、六畳間が3室、四畳半が1室、茶室が1室あります。二階は2部屋あります。部屋の襖 には幕末から明治時代に養父市に居住して活躍した小林礫川の襖絵が四枚あります。外からみると多くの窓ガラスを使った贅沢な建物であることがよくわかります。
客殿は漆喰とガラス窓が特徴です
庭園から見た客殿
客殿一階のお風呂
客殿二階までの階段(未知との遭遇です)
客殿二階の貴賓室は特別な部屋です
客殿から見える庭園
歴史文化財課
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更新日:2019年11月29日