肄業餘稿

更新日:2019年12月02日

肄業餘稿

肄業餘稿

肄業餘稿(いぎょうよこう)は、塾生たちが漢文で文章を書く練習のために、草庵先生が時(とき)に応(おう)じて言(い)われた言葉を書(か)き留(と)めたものです。その時々に、塾生に諭(さと)された戒(いまし)めの言葉であり、草庵先生の考え方が最もよく表れています。

草庵先生の言葉

志(こころざし)は高遠(こうえん)を期(き)し、功(こう)は切近(せっきん)を貴(とうと)ぶ。(19条)

理想は高く持ち、学問は身近に役立つことを重んじる。

学(まな)ぶものは、事(こと)を厭(いと)い、労(ろう)を辞(じ)すべからず。(93条)

学問をする者は、日常の営みや働くことをいやがってはいけない。

凡(およ)そ学(まな)ぶものは、以(もっ)て、自己(じこ)の心身(しんしん)を成就(じょうじゅ)するのみ。(252条)

学問をする者は、学びによって自分の身と心をりっぱに完成させることが大切である。

人(ひと)は欺(あざむ)くべきも、自(みずか)らは欺(あざむ)くべからず。(143条)

人は欺くことができても、自分は欺くことはできない。

読書(どくしょ)は精(せい)を貴(とうと)び、用功(ようこう)は実(じつ)を貴(とうと)ぶ。(172条)

読書は丁寧に詳しく学び、実践は実際に動(どう)をすることが大切。

威儀(いぎ)は粛(しゅく)ならんと欲(ほっ)し、衣冠(いかん)は整(せい)ならんと欲(ほっ)す。(187条)

日常の礼儀にかなった態度は、おごそかでありたい、服装はきちっとしたい。

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