まちの文化財(95) 若杉ざんざか踊り

更新日:2019年11月15日

鳥居前で若杉ざんざか踊り

鳥居前で若杉ざんざか踊り

三社神社拝殿前で若杉ざんざか踊り

三社神社拝殿前で若杉ざんざか踊り

 

若杉ざんざか踊りは、8月16日、午後2時から始まります。この日の1時30分からは、大杉ざんざこ踊りも行われます。若杉と大杉では、約2時間にわたって太鼓が軽やかに響き、活気にあふれた1日になりました。

ざんざか踊りは、神社の祭礼で行われる伝統芸能であり、太鼓踊りの一種です。踊りの形態は、室町時代後期に始まり、江戸時代初期までに但馬各地に広まりました。 若杉ざんざか踊りは、大団扇(おおうちわ)を背負って右手に軍配をもつ団扇が2人、腰に締太鼓をつけて頭に花笠をかぶる太鼓が7人、歌を歌う囃子役が5人、合計14人です。 平成24年は中学生と小学生の2人が新しく太鼓の踊り手に加わり、立派に務めました。

他のざんざか踊りには見られない、若杉だけの特徴があります。第1は、大団扇の飾り方が違います。直径1メートルほどの竹の輪に短冊を付け、2本の女帯(丸帯)をたすきがけにします。そして3か所に御幣と榊をつけます。

第2は、踊り手の衣装が華やかです。太鼓を打つ人は、頭に色鮮やかな花笠を被り、紫色の野袴をはきます。そして紺色の帯をたすきがけにして、足元近くまで一ぱいに後ろに垂らします。

第3は、踊り方です。太鼓7人が一列にならび、その前に団扇2人が立って二列で踊ります。また三社神社の拝殿前に畳3枚を敷いて、踊り手がひざを畳について踊ります。 畳を使うのは、若杉だけで、他では見られない珍しい特徴です。

若杉のざんざか踊りは、別名を「姫踊り」ともいいます。動作は優雅で、華やかな踊りです。昭和48年3月9日、兵庫県指定文化財になりました。ざんざか踊りは、見学者の心も弾み、みんなが元気をもらえる優れた踊りです。

 

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