新型コロナウイルス感染症養父市対策本部廃止にあたっての本部長あいさつ

更新日:2023年05月09日

はじめに

3年余りに及ぶコロナ禍でありますが、来る5月8日に、感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザと同様の5類に移行します。

長く私たちに不自由を課してきた、様々な制限や自粛、いわゆるコロナ対策としての多くの措置も終了するという段階を迎えました。

人間の英知を結集し、人々が団結してこの危機と戦い、ようやく暗くて長いトンネルの出口に明かりが見えてきたと感じています。

これまでの振り返り

振り返りますと、3年前の1月に国内で初めて感染者が報告されてから、まず都市部で感染が拡大しました。その後、兵庫県では3月1日に、朝来健康福祉事務所管内では8月1日に初めて感染者が確認され、瞬く間に全国に感染が拡大しました。兵庫県を対象とした4度の緊急事態宣言、4度のまん延防止等重点措置が発出されるなど、感染流行の拡大、縮小を繰り返し、本年2月までに第8波を数える状況が続きました。

特に発生1年目などは、感染した著名人が亡くなるなどの報道の影響もあり、人々はおびえ、混乱しました。また、残念ながら感染者を蔑視、差別するような社会現象も大きな問題となりました。

まさに知見が乏しい“未知のウイルス”の脅威に、社会全体が蹂躙されたといっても過言ではなかったと思います。

取り組みの成果

私には、医療資源の乏しい但馬地域、養父市で感染が拡大すれば、立ちどころに医療体制が崩壊するという危機感がありました。何としても市民の命と暮らしを守るという信念のもと、市民の皆様に大変なご不自由をお掛けすることを覚悟の上で、果断をもって厳しい感染拡大防止対策を打ち出し、コミュニティと地域経済のダメージを最小限にとどめるために、市として取り得る、あらゆる施策を講じて全力で取り組んでまいりました。

市民の皆様のご理解とご協力なくしては、どれ一つ実行できなかったものばかりであり、改めて全市民の皆様に心から感謝申し上げたいと思います。

3年前の3月9日に設置して以来、本日の開催が215回目となるこの「新型コロナウイルス感染症・養父市対策本部」も、政府、兵庫県の方針に基づいて5月7日をもって廃止いたします。 本部長として、長期にわたる全庁を挙げての協力と尽力に感謝を申し上げます。

むすび

コロナ禍が大きな転換点を迎えることを心から歓迎するところでありますが、この世からコロナウイルスが消滅するわけではありません。対策本部を廃止いたしますが、危機管理室を中心に、今後も市内の状況に注意を配して、必要な手立てに遅れが生じることがないようお願いいたします。

コロナ後の社会における新しい生活様式を意識して、養父市の復活に向けての歩みをさらに加速していきたいと考えていますので、引き続き、努力を重ねていただくようお願いいたします。

 


令和5年5月1日

新型コロナウイルス感染症養父市対策本部

本部長 広瀬 栄

 

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