下水サーベイランス事業の調査結果
下水サーベイランス情報(下水疫学調査)を基にした市内の新型コロナウイルス感染症の感染状況に関する情報発信は、令和6年度末をもって一旦終了します。
国において感染動向の把握に有効な手段の一つとされる下水サーベイランス技術の実証検証(国内の20地域を対象)が事業化され、令和4年7月から養父市はその参画団体として事業に取り組み、国の実証事業終了後も市単独で事業を継続して、その結果を市ホームページで発信してきました。
令和7年度に取り組む市全体の事業計画において、新型コロナウイルス感染症に係る社会情勢の変化等を踏まえて、約3年間実施してきた下水サーベイランス事業の実施を一旦見送ることとしました。
下水サーベイランス事業(下水疫学調査)
新型コロナウイルスの感染者は、症状の有無にかかわらず、糞便や唾液中にウイルスRNAを排出する特性を利用し、下水中のウイルスを検査・監視する下水サーベイランス(下水疫学調査)により、無症状感染者を含めた感染状況を反映する客観的指標としての活用が期待されています。
事業実施期間中の調査データ

- 養父市の約50%(人口カバー率)に当たる4ヵ所の浄化センターから採水した下水中に含まれるウイルスの遺伝子を検査し、計4検体の幾何平均値(相乗平均値)を示しています。
- このデータは、令和6年4月以降、2点(当日の幾何平均値と直近1回分)の平均法を使って作成したグラフデータです。
解析手法、表形式の変更
- 養父市では、令和4年11月25日から下水中の新型コロナウイルス濃度について情報発信してきましたが、解析手法の切り替えにあたり、これまで公開してきたデータを補正しグラフを作り直しています。また、計算手法も変更となったことから、一部のデータ(4月3日~4月20日)に軽微な修正が生じましたので、併せて変更しています。
- 表形式(グラフ)についても、新型コロナウイルス感染症に係る社会情勢の変化等を考慮し、令和5年5月12日(金曜日)から、よりスタンダードな実数軸に変更しました。
- 令和5年12月4日より、分析水量が10ミリリットルから40ミリリットルに変更となったため、検出下限値が630(コピー/リットル)が221(コピー/リットル)に変更となりました。
- 令和6年4月から採水回数を週2回から週1回に変更しました。これにより、令和6年4月以降、グラフデータは2点(当日の幾何平均値と直近1回分)の平均法を使って作成しています。
養父市の取り組みの経過
- 令和4年度内閣官房が募集した「下水サーベイランスの活用に関する実証事業」に応募し取り組みを開始(実証事業期間:令和4年7月20日~令和5年1月31日)
- 実証事業により得られた成果の有用性から、事業終了後の令和5年2月1日以降も養父市単独事業として取り組みを継続
- 令和5年5月8日の感染症法上の5類への位置づけ変更後も、この事業によって市内の新型コロナウイルス感染動向を把握し、市民へ情報発信している
- 下水サーベイランスの社会実装と全国的な事業展開の推進などを目的として設立される「全国下水サーベイランス推進協議会」(令和5年8月25日に設立)に、札幌市、石川県小松市等と共に参画
防災安全課
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更新日:2025年04月01日