「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」について

更新日:2022年04月27日

「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」とは

「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」とは、令和元年に棚田地域振興法が施行されたことを受けて、「日本の棚田百選(平成11年認定)」に続く全国の優良な棚田を、農林水産大臣が改めて認定する取り組みです。全国271棚田が選定され、そのうち養父市からは3棚田が選ばれました。

外部リンク

つなぐ棚田遺産 農林水産省

宮垣(みやがき)の棚田

農地を守り、農村を未来へつなげる。

養父市のほぼ中心部に位置する宮垣の棚田は、地形が急峻で、昔ながらの風景が残る棚田です。

蛇紋岩(岩石の表面に蛇のような紋様が見られることから命名)地帯で、天満山のミネラル分を多く含む豊かな土壌と、そこから流れ出る天満谷川の水を用いた、粘りが強く甘みがあると言われる米「蛇紋岩米」を生産しています。

農家数が減少する中、農村を維持していくために、棚田地域振興法の活用に積極的に取り組み、兵庫県内で指定棚田地域振興活動計画の認定第1号になりました。非農家の方の意識改革に重点を置き、農道・水路の草刈りを協同活動として位置付け、非農家を多く含む草刈隊を編成。これまで非農家だった方が、共同利用の農業機械を活用し水稲を栽培、営農面積を徐々に拡大している事例もあり、地区全体で棚田の良好な景観を維持しています。

   

能座(のうざ)の棚田

集落・企業・行政 三位一体で歩むむらづくり

かつて、能座集落は農業者の高齢化に伴う農地維持に苦慮し、地区農地の過半を休耕田を占める時期もありました。

このような状況下、養父市が平成27年に国家戦略特区の認定を受けました。三木市の建造タイル会社が農業参入し、休耕田であった農地8.4haを含む農地で酒米を栽培、能座地区の田に稲穂が蘇りました。

現在は、参入企業と集落が役員となった組織を設立し、行政も含めた3者が一体となって、むらづくりを進めています。

別宮(べっくう)の棚田

これまでも これからも そこにある 別宮の棚田

別宮地区は、兵庫県の鉢伏山の中腹に広がる高原地帯に位置しています。

別宮の棚田からは県最高峰である氷ノ山(標高1,510m)が一望でき、氷ノ山で営巣している国の天然記念物「イヌワシ」が舞う姿も棚田から見ることができます。また、田んぼに水を張る時期は、水面に氷ノ山が逆さに映る「逆さ氷ノ山」が有名で多くの写真愛好家に親しまれています。

「棚田を棚田として守りたい」「氷ノ山を望みながら土を耕し、大カツラの湧き水で米を作る」。この思いのもと、地区では先祖から受け継いだ棚田を、誇りを持って守っています。

 

認定書授与式の様子

3月25日(金曜日) 農林水産省主催 オンライン認定式の様子

3月29日(火曜日)近畿農政局・兵庫県共催 認定書授与式の様子

関連リンク

この記事に関するお問い合わせ先

農地政策課 (兼 農業委員会事務局)
〒667-0198
養父市広谷250-1
電話番号:079-664-1450
ファックス番号:079-664-2528

フォームからお問い合わせをする