コウノトリの野生復帰に向けた取り組み(平成24年度)
養父市では、平成24年10月19日に、国の特別天然記念物であるコウノトリを受け入れました。
このページでは、コウノトリの郷公園からの情報などをもとに、コウノトリの様子や地元区の取り組みなど、コウノトリに関する話題を随時お知らせしていきます。
近況報告
コウノトリの見学
【とき】平成24年10月28日(日曜日)
【ところ】伊佐コウノトリ放鳥拠点施設
伊佐校区のイベント「ふるさとを歩こう!」で、コウノトリ放鳥拠点施設に立ち寄り、コウノトリの郷公園の職員による説明を受けました。
アライグマ対策
【とき】平成24年11月18日(日曜日)
【ところ】伊佐コウノトリ放鳥拠点施設
コウノトリをケージから退避させた後、地元伊佐地区の皆さんにもご協力いただき、アライグマ対策として、ケージを囲むようにフェンスと電気柵を設置しました。
ケージの天井ネット収納とロープ取り付け
【とき】平成25年1月12日(土曜日)
【ところ】伊佐コウノトリ放鳥拠点施設
コウノトリがいるケージの天井ネットは、雪が積もるとその重みでつぶれてしまうため、冬の間は収納します。
でも、そのままでは野鳥が入ってくるので、白いビニールロープを張って進入を防ぐようにしています。
ケージの外側の一角には、冬の冷たい風を和らげたり、ケージの中の体感温度を少しでも高めるとともに、人間の姿が見えないようにカモフラージュする効果もある「よしず」を設置しました。
巣台づくり
【とき】平成25年1月12日(土曜日)
【ところ】伊佐コウノトリ放鳥拠点施設
コウノトリが巣づくりできるように、ケージの中に土盛りをして、その上に小枝などが積めるように巣台を作りました。
現地の環境に慣れて、繁殖行動や巣づくりの兆候が見られるのが待ち遠しいですね。
野生のコウノトリがやってきた! (PART1)
【とき】平成25年2月13日(水曜日) 午前9時50分頃
【ところ】伊佐コウノトリ放鳥拠点施設周辺
伊佐小学校の生徒が野生のコウノトリを見つけた時の写真をご提供いただきました。
野生のコウノトリは巣塔に止まり、ケージの中の2羽と激しく「クラッタリング」をしたあと、近くの冬期湛水している田んぼで餌を探していたようです。
(注)「クラッタリング」
仲間とのコミュニケーションを図るため、くちばしををたたき合わせるように激しく開閉して音を出す行動のこと。
(注)「冬期湛水」
農閑期の冬期~早春の水田に水を張る農法のこと。
(イトミミズや水生昆虫などが増え、鳥が到来することにより、抑草効果や施肥効果等があると言われています。)
コウノトリ座談会
【とき】平成25年2月21日(木曜日)
【ところ】伊佐ふれあい倶楽部
地元地域の関係者が集まり、受入後のコウノトリの様子などについてコウノトリの郷公園の職員による説明を受けました。
この座談会で、2月に入ってから交尾行動を数回確認したため、コウノトリにとってはとても大事な時期に入っていることが分かりました。
コウノトリファンクラブ会長との交流会
【とき】平成25年2月26日(火曜日)
【ところ】伊佐コウノトリ放鳥拠点施設・伊佐小学校・伊佐ふれあい倶楽部
コウノトリファンクラブの会長である「柳生博」さんが伊佐地区に立ち寄られ、コウノトリ放鳥拠点施設・伊佐小学校を視察後、地元関係者との交流会を実施しました。
今回、柳生会長さんは養父市に初めて訪れましたが、地元地域や伊佐小学校の子どもたちの熱心な取り組みに非常に感動されていました。
当日の様子は、養父市ケーブルテレビで放送します。(平成25年3月2日更新のふれあいトピックス内)
野生復帰に向けたエールもいただいていますので、ぜひご覧ください!
【伊佐ふれあい倶楽部にて】 【色紙】
韓国LG常緑財団の視察
【とき】平成25年3月8日(金曜日)
【ところ】伊佐コウノトリ放鳥拠点施設
韓国では、平成26年4月にコウノトリの放鳥を予定しています。
韓国のLG常緑財団は、韓国でのコウノトリの放鳥で巣塔の整備を担当するため、3名で来日されており、養父市にも視察に訪れました。
野生のコウノトリがやってきた! (PART2)
【とき】平成25年3月9日(土曜日) 午後
【ところ】養父市八鹿町浅間地内
養父市民の方から野生のコウノトリの目撃情報について、写真と動画での提供がありましたのでご紹介します。
コウノトリの郷公園のお話では、2011年に郷公園内の人工巣塔で生まれたメスの可能性があるようです。
写真
動画
YouTube(インターネット動画共有サービス)に登録していますので下記からもご覧いただけます。
URL:http://www.youtube.com/watch?v=8yq1yCfgOGI
ケージ内でのコウノトリの様子
【とき】平成25年3月9日(土曜日)・10日(日曜日)
【ところ】伊佐コウノトリ放鳥拠点施設
普段は関係者以外立入禁止となっていて見ることが出来ないケージ内でのコウノトリの様子を写真でご紹介します。
コウノトリの産卵を確認しました!
【とき】平成25年3月14日(木曜日) 午前11時50分
【ところ】伊佐コウノトリ放鳥拠点施設
2月中旬以降、安定的な交尾行動が確認されていたため、産卵が近いのではないかと予想されていましたが、
本日、コウノトリの郷公園から、産卵を確認したとの連絡が入りました。
心待ちにしていたこの朗報に、関係者の皆さんから喜びの声があがっています。
これも、地元地域の皆様をはじめ、関係者の方々のコウノトリへの優しい気持ちが通じたのでしょう!
引き続き、国の特別天然記念物コウノトリの野生復帰に向けた取り組みにご理解とご協力をお願いします。
野生のコウノトリがやって来た! (PART3)
【とき】平成25年3月18日(月曜日) 午後1時20分頃
【ところ】伊佐コウノトリ放鳥拠点施設ケージ前
伊佐小学校から、現在飼育しているケージ前の田んぼに野生のコウノトリがやってきたと情報提供をいただきました。
また、伊佐小学校の生徒の話では、前日は養父市八鹿町坂本の田んぼの上を飛んでいるコウノトリを見たとの目撃情報もあるようです。
先日、養父市で産卵が確認されたコウノトリのペアに対して、仲間内から祝福に訪れてくれたようですね。
野生のコウノトリがやって来た! (PART4)
【とき】平成25年3月19日(火曜日) 午前11時30分頃
【ところ】伊佐コウノトリ放鳥拠点施設巣塔
昨日に引き続き、伊佐小学校から野生のコウノトリが3羽やって来たとの情報提供がありました。
1羽についてはケージ周辺を旋回していましたが、その後、去っていったようです。
残りの2羽については、巣塔に留まったため写真を撮ることが出来ました。
この2羽は夫婦なのでしょうか? ケージで飼育されているペア(Lペア)も祝福に訪れてくれるコウノトリの対応に忙しそうです。
コウノトリ近親婚回避対策
【とき】平成25年3月22日(金曜日) 午前10時頃
【ところ】伊佐コウノトリ放鳥拠点施設巣塔
3月19日から数日間、巣塔にやって来ていたコウノトリのペアは、同じ親を持つ「弟」と「姉」であることがわかりました。
このペアの巣造りや繁殖を防ぐため、巣塔の上にある巣台を竹で覆わせる対策をとりました。
この取り組みは、コウノトリの野生復帰に向けた長期的な視点に立ち、コウノトリの遺伝的な劣化を防ぐための措置ですのでご理解ください。
【対策前】 【対策後】
伊佐区コウノトリ勉強会
【とき】平成25年3月23日(土曜日) 午後7時~
【ところ】伊佐地区公民館
伊佐地区の多くの皆様に、コウノトリの野生復帰に向けた取り組みを知っていただくため、伊佐地区の総会前にコウノトリの勉強会を開催しました。
当日は、伊佐地区の区民60名以上の方が集まり、コウノトリの郷公園の職員による説明を受けました。
放鳥拠点施設周辺でのお願い
平成24年10月19日のコウノトリ受入の日から数ヶ月が経過し、コウノトリもようやく新天地の環境に慣れ始め、落ち着き始めたところです。 放鳥に向けた取り組みがとても大切な時期に入っていますので、次の事項を守っていただき、皆様のマナーのある対応にご協力をお願いいたします。
・立入禁止看板より奥には、コウノトリの郷公園の関係者と許可のある方以外は絶対に入らないでください。
・遠くからではありますが、コウノトリを見ることは出来ます。大きな声や音を出さずにそっと見守ってあげてください。
環境推進課
〒667-0198
養父市広谷250-1
電話番号:079-664-2033
ファックス番号:079-664-1758
更新日:2019年10月31日