まちの文化財(27) 氷ノ山山頂

更新日:2019年11月18日

標高1400メートル付近の板状節理の安山岩

標高1400メートル付近の板状節理の安山岩

標高1510メートルある氷ノ山山頂

        標高1510メートルある氷ノ山山頂

 

あまり知られていませんが、養父市にも火山があります。氷ノ山は兵庫県を代表する火山です。

今から250万年前に氷ノ山火山が噴火しました。この時期に前後して鉢伏山火山、杉ケ沢の轟火山、上山高原の大屋火山なども噴火しました。地質学でいう新生代新第三紀鮮新世にあたり、但馬など日本海地域で活発な火山活動が起こりました。

溶岩が固まってできる火山岩には白色の流紋岩、灰色の安山岩、黒色の玄武岩の3種類があります。その中でも氷ノ山は安山岩で作られた高い成層火山です。しかし轟火山と大屋火山は玄武岩でできた、なだらかな楯状火山になります。このためこの付近は尾根上にあたりますが、高原地形が広がっています。

氷ノ山の登山口である福定の親水公園から布滝や不動滝にかけての岩盤は、400万年前に噴出したヒン岩です。つまりこの付近では、安山岩はまだ見あたりません。 福定から林道にそって大段ケ平(なる)の駐車場まで登ると、氷ノ山国際スキー場付近から林道にそって岩盤が何度も見えます。これらはすべて氷ノ山から噴火した安山岩です。また細かい黄色の土層は、氷ノ山の火山灰が堆積したローム層です。

火山の噴火口は、氷ノ山の山頂から300メートルほど東に下がった古生沼や古千本杉と呼ばれる杉の原生林がある部分だと考えられています。ここから大屋方向に多くの溶岩が流れ出て、なだらかな地形を作りました。逆に関宮や若桜町方向は切り立った崖になっています。

つまり標高800メートルの氷ノ山国際ス午-場付近から1510メートルにある氷ノ山山頂まで、何度も溶岩が噴火して堆積を繰り返した結果、氷ノ山が生まれました。

溶岩が固まった岩石である安山岩の地層には、板状節理と方状節理の2種類があります。表面に近い部分が板状節理になります。氷ノ山の山頂には、厚さが5センチメートルほどの板状節理の岩盤が重なって観察できます。山頂に転がっている石ころはすべて安山岩で、氷ノ山が火山であることを証明しています。

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