9月市長ふれあい広場
連日35度を超す酷暑の日々が続き、マスクを付けて息をするには体力がいることを感じさせられるこの頃です。
9日間の短い夏休みを終えた子どもたちは元気に通学し、2学期をスタートさせました。コロナ禍で通常とは異なる学校生活を余儀なくされている子どもたちに対し、行政、学校、地域の連携によるきめ細やかな配慮と気配りが必要であると考え、教育委員会と協議を行っています。
今回の新型コロナ感染で多くの人々が、人が生活する上で、過密(都市)のもろさ、脆弱さと、過疎(地方)のしなやかさ、強さを認識するところとなりました。過度に開発されることなく、食料や木材を生産し、自然が多く残る地方は、人は安心して暮らすことができます。過疎は低成長と消滅のシンボルのように悲観的に論じられてきましたが、実は豊かな地であることが理解され始めました。よく言われる過疎地域の公共交通や医療、購買などの不便さについては、従来はそうであったかもしれませんが、コロナ禍の後に訪れる「新しい時代」では、高度な情報通信技術を駆使し人と人との距離を縮めることができるようになります。遠方でも医療や買い物、家族や友人との会話など不自由なくでき、安心して豊かな暮らしができるようになります。
まちの基礎である農業や林業を守り、情報通信等先端技術を活用し、古きものと新しきものが調和した住みやすいまちづくり、それが養父市の目指す将来像、地方創生の姿です。過疎こそ豊かなのです。
暑い日が続きますので、体調には気を付けてお過ごしください。
(8月26日記)
養父市長 広瀬 栄
更新日:2020年09月15日