お仕事体験ワークショップイメージ

実施の目的

養父市における高校卒業後の進路は市外高等教育機関への進学が大半を占めており、そういった子どもたちが卒業後そのまま養父市をはなれてしまうことは、人口減少や少子化を加速させる大きな要因となっています。

この取組は、養父市の子どもたちに早い段階で将来選択にもつながるような本格的な職業体験を提供し、養父市で活躍する企業の魅力を知ってもらうことで、将来、進学を機に養父市を出た子どもたちが人生についての選択をする際に、「養父市に帰ってくる」「養父市で働く」ことを検討してもらうきっかけとするため、芸術文化観光専門職大学、市内企業および市内小中学校と連携して実施したものです。

ワークショップについて

ワークショップの特徴

ワークショップのイメージ2

実際に市内で活躍している企業によるワークショップと芸術文化観光専門職大学の瓶内准教授によるマーケティングの講義を実施することで、実践と理論を同時に学びました。

ワークショップのイメージ1

ワークショップでは単にものづくりを体験するだけでなく、役割分担による流れ作業を追体験するなど、実際の製造工程から販売戦略までイメージできるようなプログラムを体験しました。

ワークショップのイメージ3

「働く」ことをより明確にイメージできるよう、ワークショップでは可能な限り実際に使用されている用具を使いました。

講師の紹介

芸術文化観光専門職大学准教授
瓶内栄作

専門分野:
中小企業、事業承継、経営革新、第二創業経営診断(中小企業診断士)

研究:
(2024)「財務的側面での事業承継パフォーマンス評価に関する 探索的研究」 中小企業季報 ,2024 No.4,pp. 1-11.

(2024)「企業の地方への多拠点展開における,非本業型パートナーシップを有する立地誘因者の役割についての考察」 日本中小企業学会論集,43号,pp. 74-87

ワークショップの様子

令和7年度実施(有限会社オグラ)

実際に使用しているミシンを学校に持ち込み、ペンケースを作成しました。3グループに分かれて、ミシン作業、その他の作業、マーケティングの講義を入れ替わりで体験しました。

関宮学園8年生
ワークショップの様子_関宮学園(1)
ワークショップの様子_関宮学園(2)
関宮学園6年生
ワークショップの様子_関宮学園(3)
ワークショップの様子_関宮学園(4)
宿南小学校5・6年生
ワークショップの様子_宿南小学校(1)
ワークショップの様子_宿南小学校(2)

令和6年度実施(有限会社オグラ)

実際に使用しているミシンを学校に持ち込み、ペンケースを作成しました。3グループに分かれて、ミシン作業、その他の作業、マーケティングの講義を入れ替わりで体験しました。

伊佐小学校5・6年生
養父小学校でのワークショップの様子(1)
養父小学校でのワークショップの様子(2)
養父小学校5・6年生
伊佐小学校でのワークショップの様子(1)
伊佐小学校でのワークショップの様子(2)

令和5年度実施

関宮学園8年生(大徳醤油株式会社)

塩水や麹といった材料で有機醤油を作るだけでなく、出来立ての醤油を味わうといった体験をし、その後製品ラベルについて、その機能やデザインを学び、実際に自分たちで醤油ラベルのデザインに取り組みました。

レクチャーでは現在は大手による寡占により厳しいといった現状があるものの、無印良品等の著名企業にも使用されており、その取組はTV等を通じて全国的に展開しているものであることを学びました。

大徳醤油でのワークショップの様子(1)
大徳醤油でのワークショップの様子(2)
市民ワークショップ(有限会社オグラ・道の駅ようか但馬蔵)

有限会社オグラ工場にて、工場見学ならびに、鞄製品ができるまでの講義や製品の品質についての講義とペンケースの製造体験を行いました。

その後、道の駅ようか但馬蔵にて、道の駅についてや売り場での実際の陳列、マーケティングの講義・演習を行い、有限会社オグラにて製造したペンケースを実際に販売するという取組を行いました。

オグラでの市民ワークショップの様子
道の駅ようか但馬蔵での市民ワークショップの様子

事業の効果(大学による評価・検証)

3か年に渡り実施した本事業では、地域の次世代を担う子どもたちに向けて、単なる職業「体験」の枠を超えた、実践的で高度なキャリア教育の機会を提供することができた。また、以下の3点については特筆すべき効果といえる。

  1. 参加者は当初、モノづくりという「作業」に関心を寄せていたが、ワークショップを通じて、一つの製品が消費者の手に渡るには複雑な経済メカニズムが介在している事を痛感し、「消費者」から「生産者・経営者」へ視点を転換することができた。
  2. 製品を完成させるまでの作業に苦戦しながらも、指導員のサポートを経て製品を完成させた経験は、子どもたちに自信を与えたといえる。同時にプロの職人がいかに高度な技術と効率性を有しているかについてを肌感覚で理解し、労働に対するイメージがある程度明確化された。
  3. 大学、行政、市内企業が連携し、子どもたちに「本物」の機材と職人に触れる場を提供した意義は大きい。特に企業の方々との交流は子どもたちにとって、地域への愛着(シビックプライド)を醸成する契機となったのではないだろうか。

結論として、本事業は子どもたちの職業観を成熟させると同時に、地域経済の循環構造を理解させるための生きた教材として機能し、将来的な地域人材の育成においても極めて重要な意義を持つ取組であったと評価することができる。

(芸術文化観光専門職大学准教授・瓶内栄作)

この記事に関するお問い合わせ先

経営政策・国家戦略特区課
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養父市八鹿町八鹿1675
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