錦鯉の囲い飼い

更新日:2019年11月25日

養父市場は良い水に恵まれたこと、養蚕が盛んなおかげで、副産物である蚕のサナギがふんだんにあったため、昔から鯉の養殖で有名です。その歴史は古く、江戸時代からとも、それ以前からとも伝えられています。 もとは宿場町の郷土色豊かなごちそうとして、近隣の旅籠や城崎、湯村などの旅館からも注文が来るほど、食用の黒鯉を中心に鯉養殖が栄えました。その後、昭和12~13年ごろに新潟県から錦鯉を移入。鑑賞鯉の養殖も盛んになりました。そして、戦争混乱期を経て戦後再び養殖は復活し、改良や増殖が盛んに行われるようになりました。 現在、全国に普及している「黒ダイヤ」系の品種は、養父の養殖がふるさとです。さらに、平成12年春には、新品種「ひれ長鯉(羽衣ともいう)」が誕生しました。普通の錦鯉に比べて、尾びれも背びれもその長さが2倍以上。まるでロングドレスを着たスターのような美しさです。

円山川を利用した
「鯉の囲い飼い」

養父市場を流れる水路は、円山川の清流を引き込んだ用水路です。

さらに、この美しい水を庭の池に引き込んで鯉を飼う風景は養父市場ならではのものです。