まちの文化財(208)大屋を走る鉄道計画

更新日:2022年07月22日

鉄道建設が計画されていた加保付近

鉄道建設が計画されていた加保付近

鉄道建設が計画されていた若杉集落

鉄道建設が計画されていた若杉集落

鳥取県若桜町にある若桜駅

鳥取県若桜町にある若桜駅

若桜駅の終点

若桜駅の終点

国鉄の広谷駅や大屋駅、栗ノ下駅や戸倉駅が作られていたかもしれない。そんな夢のような話があります。これは、国が鉄道建設を実施するために制定した法律に示された鉄道敷設法に示されたルートにあたります。

大正11年(1922)に公布された鉄道敷設法の別表第88号には、鉄道の建設予定線として「鳥取県郡家付近より若桜を経て兵庫県八鹿付近に至る鉄道」が記載されています。

これは因美線の郡家駅と山陰線の八鹿駅をつなぐ鉄道であり、八頭町郡家から若桜町を通って、宍粟市戸倉、養父市大屋町を経由して八鹿駅につなぐルートです。工事は昭和5年(1930)に郡家駅から若桜駅までが完成しました。

大正15年(1926)6月に出された「鉄道網若桜八鹿鉄道敷設(池田、大屋、奥谷経由)実測ノ義請願」という記録(大屋町史史料編)があります。鳥取県と兵庫県の関係21町村長が、衆議院と貴族院、鉄道省に対して貨物輸送によって産業振興を図る有益な路線だと説明して測量の実施を請願しています。

請願では「国有林として1万3959町歩の原生林があり、製材、製炭、植林が期待できる。鉱山は金銀銅の鉱脈が露出し、三菱会社の明延鉱山が盛んに採掘中である。水力発電は西谷で三菱会社や東京電灯会社が発電し、兵庫県も事業に着手している」と解説し、林業や鉱山業、水力発電の開発が提案されています。

結果的に若桜駅から八鹿駅までの鉄道建設は中止となりましたが、鉄道建設によって氷ノ山の山間部を開発する構想が具体化していた事実に注目しています。この他にも関宮を通るルートが検討されています。八頭町郡家駅から若桜駅までは若桜鉄道として現在も運営されています。若桜駅で線路は終点になっていますが、八鹿駅へとつながる予定でした。

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