まちの文化財(14) 八鹿の造り物

更新日:2019年11月18日

大森区制作の「はばタン」

             大森区制作の「はばタン」

天子区制作の「はばタン」

                  天子制作の「はばタン」

 

平成17年7月16日17日に八鹿夏まつり造り物が開催されました。大森・諏訪町・下町・宮町・仲町・新町・栄町・京口・天子の9地区に加えて、八鹿公民館のわんぱくクラブの10チームが参加しました。最優秀のダイヤ賞は、建具部品で作った京口区の兵庫県立養蚕学校でした。

造り物は「一式飾り」といって建材の金具関係・台所用品関係・山野にあるものなど、同じ種類の材料を利用しなければなりません。

今年は、のじぎく兵庫国体のマスコット「はばタン」が3地区で作られました。天子区はオードブルにつけるプラスチックの菊花を集めて丸顔のはばタンを作っていました。大森区では短く切った割り箸をすだれのようにつないで身体や顔を作りました。ボールを持ったはばタンが、音楽にあわせて左右に回転する姿が印象的でした。栄町区では菊花などの生花を集めて、羽ばたくはばタンを絵画のように描きました。

造り物は今から約200年前の江戸時代後期、大阪から全国に流行しました。現在も全国の約50か所で受け継がれている貴重な伝統工芸が造り物です。広谷の観音まつりのほか、江原、和田山、梁瀬、夜久野などの夏祭りでも作られています。南但馬は、全国でも造り物の中心地の一つです。

造り物には見たて細工という技術があります。天子区のはばタンの身体は、プラスチックの菊を一つ一つ張り合わせて作っていますが、少し離れてみるとその材料が他にはない存在感を示しています。これが見たて細工です。独自のアイデアで「一式飾り」や「見たて細工」に挑戦するのが造り物なのです。

新町ミニ博物館は今年で5年目です。ようか武道館で生け花展が開催されました。夏祭りにあわせて一年に一度、八鹿の街角に美術館や博物館が開館します。

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