米里の一ノ宮神社
本殿にある龍の彫刻
神社の細長い本殿
本殿の脇障子にあるくだり龍
一ノ宮神社は八木川に面した集落の入口にあります。大屋町の中と加保に一宮神社、夏梅と大杉に二宮神社、筏に三宮神社があって親しみやすい神社名です。
米里の一ノ宮神社の本殿は覆屋の中にあります。本殿は正面が三間、側面が二間の規模です。屋根は「入母屋造(いりもやづくり)」であり、軒先には唐破風(からはふ)が付きます。市内では「流造(ながれづくり)」と共に多くみられる形式です。
本殿は、正面に4本の柱を立てた幅三間という構造です。本殿の柱の間に縦方向に細長い格子戸を入れた独自の工夫によって本殿を高くみせているのが特色です。本殿は、天明3年(1783)の建築です。
この本殿の魅力は龍の彫刻にあります。正面の水引虹梁(みずひきこうりょう)の上に、大きな口を開けた龍が雲の間を飛ぶ姿が彫刻されています。この部分だけでなく、他に2頭の龍がいます。
本殿には左側と右側の縁に、それぞれ脇障子(わきしょうじ)という板状の建具があります。この脇障子の右側に「昇り龍」、左側に「下り龍」の彫刻があります。水の中から龍が天に昇り(昇り龍)、本殿の前では空を舞い(天の龍)、再び水の中に戻る姿(下り龍)を連続する彫刻で表現し、物語を演出しています。
彫刻師は丹波柏原に住む名工といわれた中井君音です。柏原八幡神社の北側にある五社稲荷神社、山東町粟鹿の當勝天神社、高柳の住吉神社等に彫刻があります。養父市における中井君音の代表作です。丹波中井家の彫刻として古いものです。
拝殿には高柳の中島柳邨(中島薫雄)先生が描いた龍の絵馬が掲げられています。昭和51年10月に神社改築記念に奉納されたものです。
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