まちの文化財(216)八木谷の茅野神社

更新日:2022年12月09日

茅野神社

茅野神社

蛇淵を流れる滝

蛇淵を流れる滝

日露戦争の石碑

日露戦争の石碑と鳥居

八木谷の集落

八木谷の集落

八木谷区に茅野神社があります。神社の一段下には江戸時代後期に作られた観音堂があり、そこから石段を登った少し高い場所に本殿があります。石段の横には明治42年建立の「凱旋記念明治丗七八年日露戦役」と彫った立派な石碑があります。

本殿は、拝殿の役割をもつお堂の中にあり、構造は一間社(いっけんしゃ)流造(ながれづくり)という形の建物です。昔は国道9号のループ橋より奥の場所にありましたが、昭和8年に現地に移転しました。伝説では、魚留め滝という所にすむ大蛇が人に害を及ぼすので滝の上に神社を祀ったのが始まりだと伝わっています。

もう一つの大蛇伝説があります。昔、吉井の白岩城に白岩信濃入道(しなのにゅうどう)という殿様がいました。殿様が鱒をとるために八木谷の川に入りました。その時、小さな蛇が殿様のへそに飛びついて、頭をへそに入れて、腹に巻きついて離れなくなりました。困った殿様はそのまま家に帰りました。奥方は、古い鉄くずの錆びを入れた水を蛇にふきつけました。すると、その鉄の毒で蛇は死にました。小さな蛇はしばらくすると部屋いっぱいに広がる大蛇となりました。この大蛇がすんでいた所を蛇淵と呼ぶようになったといいます。現地は岩の間を連続する小さな滝が流れ、夏には水しぶきから涼しい冷気が立ち込めます。

八木城が栄えた時代、氷ノ山を源流とする八木川の流域は八木という地域でした。八木谷の地名はその時代から続く地名と言われています。

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