まちの文化財(215)オオサンショウウオ

更新日:2022年12月09日

川の中のオオサンショウウオ

川の中のオオサンショウウオ

建屋地区にある看板

建屋地区にある看板

まだら模様のオオサンショウウオ

まだら模様のオオサンショウウオ

多自然型の建屋川

多自然型の建屋川

オオサンショウウオを知っていますか。オオサンショウウオは世界で一番大きな両生類で、全長は最大で150センチメートルにもなります。岐阜県から西側の本州と四国、九州の一部に生息する日本の固有種です。三千万年前の化石と類似した骨格をもつことから「生きた化石」と呼ばれており、コウノトリと同じように国指定の特別天然記念物として保護されています。昭和27年に地域を定めない特別天然記念物の指定をうけました。

市内で時々発見されていますが、特に建屋川に多く生息しています。但馬では出石川(豊岡市但東町)や市川上流(朝来市生野町)にも多く生息しています。

平成2年9月の台風19号で大きな水害が発生し、建屋川を全長11.6キロメートルにわたって大規模に河川改修を実施しました。オオサンショウウオの生息地であることから、改修工事を行うために国の許可をうけて227個体のオオサンショウウオを、神崎郡神河町に設置した保護池に一時的に避難させました。そしてオオサンショウウオの巣穴や魚類が遡上する全面多段式落差工事、瀬と淵を復元する巨石の配置工事などを行い、多自然型工法による河川工事が実施されました。

オオサンショウウオは、まだら模様の細長い身体に短い前足と後足、水中を泳ぐための尾ひれがあります。大きな口で川の生き物は何でも食べます。美しい水が流れる建屋川でオオサンショウウオが生きています。建屋地区ではタッキーの愛称で呼んでいます。

オオサンショウウオは捕獲や飼育は禁止されていますので、川で発見した場合は静かに見守ってください。用水路などで動けずに弱っている場合は歴史文化財課まで連絡をお願いします。

この記事に関するお問い合わせ先

歴史文化財課
〒667-1105
養父市関宮613-6
電話番号:079-661-9042
ファックス番号:079-667-2277

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