1月市長ふれあい広場

更新日:2020年02月27日

雲一つない澄み渡った秋空、聖火台の階段を駆け上がり点火する最終聖火ランナー、ブルーインパルスの描く大空の五輪と興奮のるつぼと化した国立競技場の映像を17歳の私は介護状態にあった祖父と共に我が家の白黒テレビで見つめていたことを鮮明に思い出します。祖父の目には涙が浮かんでいました。戦前・戦中・戦後の困難な時代を生き、戦禍で廃墟と化した日本が19年の歳月をかけて取り戻した繁栄の姿に感極まったものと思います。それからはや56年の時が流れました。全国を走り抜けた聖火リレーの青少年たちは70歳代となり当時を懐かしく思い出していることでしょう。

今年の7月から8月にかけて再び東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。残念なことに、今回の聖火リレーは養父市を通過しません。

「ALWAYS三丁目の夕日」ではありませんが、国を挙げて、はち切れんばかりの希望に満ち、輝いた素晴らしいオリンピックを体験している者として今回のオリンピックは寂しく感じます。国全体での盛り上がりを期待していましたが望めそうにもありません。情報通信技術の発達等56年前とは大きく社会環境が変わってきたとはいえ、開催地の東京のみがクローズアップされ、成果の全てが東京に集中しそうな気がします。東京一極集中を解き放つのが地方創生です。一寸の虫にも五分の魂です。小さな力かもしれませんがこれからも養父市は地方創生実現に向け戦い続けます。あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

養父市長 広瀬 栄

この記事に関するお問い合わせ先

秘書課
〒667-8651
養父市八鹿町八鹿1675
電話番号:079-662-3168
ファックス番号:079-662-7491