養父市高齢者健康調査の報告

更新日:2019年10月31日

養父市高齢者健康調査の報告

養父市では、健康長寿のまちづくりをめざし、どのような介護予防の取り組みが必要なのかを東京都健康長寿医療センター研究所と一緒になって考えています。

平成24年7月に65歳以上の要介護の認定を受けていない方を対象に健康調査をさせていただきました、おかげさまで6,652人(回収率92%)という多くの皆さまのご協力をいただくことができました。皆さまのご協力に感謝申し上げます。

主な内容は、生活状況、地域活動、健康状態、生活習慣、生活環境、介護への思い、社会参加、人付き合いなどです。

調査の結果から、3つの健康長寿(元気)の秘訣をまとめてみました。

「元気の秘訣(1)」~運動編~

  高齢期にこころやからだの機能が低下する大きな原因は「疾病」と「老化」です。

老化に伴う心身機能の低下を予防し、いつまでも生活の自立を維持しようとする取り組みが介護予防です。(身のまわりの事が自分で出来る程度を“生活の自立度”と呼んでいます)

老化は誰にでも生じ、年齢とともに生活の自立度も低下しますが、その速度は生活習慣により左右されると言われています。調査から、生活の自立度を保っている方の特徴が見えてきました。

まず、運動編をご紹介します。

体をよく動かす人は生活の自立度が高い

  農作業や運動を“していない人”よりも“している人”の方が生活の自立度が高く、特に運動では定期的な(月に1~3回以上)運動をしている人の方が、より自立度が高いという結果になりました。(表1参照)

農作業や運動で体を動かすことは、体力を維持・増進させて身体を健やかに保つだけでなく、うつ症状や認知機能の低下を予防するなど心の健康にも良い効果があることが分かっています。楽しく体を動かす習慣は、老化予防の大切な要素です。(表2参照)

(表1) (表2)

体を動かす習慣づくり

では、どれくらいの高齢者の方に体を動かす習慣があるのでしょう。右の図は農作業や運動習慣のある人の割合を年齢ごとに示したものです。

65歳以上の人の半数が農作業や運動を行っている結果になりました。全国的に見ても高い数値を示しています。

“多くの人が体を動かしている“ことが、養父市の”元気の秘訣“の一つかもしれませんね。

健幸華齢のための運動の心得

東京都健康長寿医療センター研究所 健康運動指導士 清野 諭 氏

健やかに、幸せに、華やかに年を重ねるための運動の心得をご紹介します。

その一.健康づくり運動の3要素

~好きな運動、自身にあう運動を選んで続けよう~

運動にはたくさんの種類があります。いろいろな運動を体験してみて、好きな運動、自身にあう運動をみつけてみましょう。おすすめは、有酸素運動、筋力運動、レクリエーション運動の組み合わせです(左表参照)。健康づくりのためには、これら3つをまんべんなく実践できることが理想ですが、一番大切なことは運動を”楽しむ”ことです! 【おすすめの運動の組み合わせ】

(1)有酸素運動(10~20分続けられる運動)

疲れにくい体をつくる、心肺機能の活性化 ▼ウォーキング・散歩、やぶからぼうたいそうなど

(2)筋力運動(筋肉に負荷をかける運動)

動きやすい体をつくる、骨や関節をまもる ▼椅子からの立ち座り、ダンベル体操 など

(3)レクリエーション運動(仲間と楽しむ運動)

運動を通した会話や交流、いきがい発見など ▼グラウンドゴルフ、輪投げなど

その二.自分の心とからだと対話しよう~ボディトークのすすめ~

無理やケガなく、楽しみながら運動を継続するには、自分のからだ(筋肉、関節、骨、肺、心臓など)と心に耳を傾けることが大切です。運動してみて、あなたの心とからだはどうですか?

その三.運動と一緒に楽しもう ~運動とのおすすめコラボレーション~

運動後には、仲間と一緒に食事会やお茶会・おしゃべり、入浴などもぜひ楽しんでみましょう。運動の効果も高まります。

「元気の秘訣(2)」~栄養編~

次に、栄養編をご紹介します。

いろいろな食事をまんべんなく摂りましょう!

からだの機能を維持するには、いろいろな食品をまんべんなく、十分にとることが大切です。

図1の10個の食品のうち、ほぼ毎日とっているものの数を数えてみてください。

その数を、「食品摂取多様性スコア」といいます。

多様性スコアが高い人は生活の自立度が高い

多様性スコアが3点以下の人に比べると、得点が高い人ほど、生活の自立度が高いことがわかりました(図2参照)。

いろいろな食品をまんべんなく、特に動物性タンパク質や脂肪もしっかりとることが、老化予防の秘訣です。

65~74歳は食生活に要注意

全体的に多様性スコアが低いようです。特に、65~74歳の人は、他の年代に比べるとやや低いことが分かりました(図3参照)。

中でも、肉・魚・卵・牛乳の摂取が少ないようです。

このようなタンパク質を多く含む食品も十分に食べましょう。

老化予防の秘訣は“やせ過ぎない”

標準~太りぎみの人と比べると、やせている人では生活の自立度が低いことがわかりました(図4参照)。若い頃は太り過ぎによる病気(生活習慣病)を予防することが大切です。

一方、歳を重ねるにつれ、やせ過ぎないように、いろいろな食品を十分にとることが重要となってきます。

健康長寿のレシピを紹介!

健康長寿の秘訣の一つは「しっかり食べること」です。

ここでは、養父市特産品の「山椒」を使った栄養満点のレシピを紹介します。

ぜひご賞味ください。

作ってみよう!
*山椒でピリリ! さんまの蒲焼でひつまぶし風うどん*

<材料(1人分)>

さんまの蒲焼缶詰 1缶(100g)

卵 1個

油 2g

葉ねぎ(小口切り) 10g

刻みのり 適量

うどん 200g A 山椒の実(下処理済み) 小さじ1(3g)

しょうゆ 小さじ1

酒 小さじ1

みりん 小さじ1

※山椒の実は、お湯で3~4分ゆで、水にさらしてから使用します。 <作り方>

(1)さんまの蒲焼は一口大にきる。

(2)錦糸卵をつくる(フライパンで薄焼き卵をつくり、細く切っておく)。

(3)フライパンに山椒の実、しょうゆ、酒、みりん、缶詰の中に残っている調味液を入れ加熱する。半分くらいの水分になったら、さんまの蒲焼を入れて軽くからめる。

(4)うどんをたっぷりのお湯でゆで、氷水で冷やしておく。

(5)うどんを器に盛り、(3)をのせ、錦糸卵、葉ねぎ、刻みのりを散らして完成!

☆ポイント!

よく冷やして食べたほうが、生臭みが消えておいしく召し上がれます。

  ”しそ”や”みょうが”などの薬味をたっぷりかけるのもおすすめですよ!

「元気の秘訣(3)」~社会参加編~

運動(体力)、栄養、社会参加を良好に保ち、生活の自立度を保つことは、健康長寿を実現させるためにとても重要なポイントです。

 最後に社会参加の視点から元気の秘訣をご紹介します。

高い!地域活動への参加率

養父市では80%以上の人が何らかの地域活動※に参加していました。

年代ごとの参加状況を見てみると、男女とも参加率が最も高いのは70歳代で、85歳以上の方でも7割近くの方が何らかの活動に参加しておられることが分かりました。

養父市の地域活動への参加状況は、非常に良好であるようです!

※地域活動:区や町内会、老人クラブ、趣味・スポーツ・学習サークル、ボランティア、サロン・ミニデイ・ふれあい喫茶、巡回型介護予防教室のいずれかに参加している方を『地域活動している』と定義しました。(養父市高齢者健康調査2012より)

地域活動へ参加している人は生活の自立度が高い

何らかの地域活動へ参加している人は、活動していない人に比べて生活の自立度が、非常に高いことがわかりました。

人や社会と積極的に関わることも、老化予防の秘訣です。人や社会と関わると、頭や体をよく使うだけでなく、ストレスの解消にもなり、さまざまな健康情報を受けとることもできます。

また、地域活動はご自身のためだけではなく、地域の活性化にもつながります。

行ってみよう!養父市の「介護予防・健康づくりの場」

八鹿地域

■地域ふれあいの家 たまり場

誰でも利用できる集いの場を、月・水・木・金曜9時~16時に開設しています。 ■地域ふれあいの家 いきいきサロン八鹿

介護認定を受けていない方を対象に、毎週火曜10時~15時に開設しています。

(問)社会福祉協議会地域福祉課 TEL662-0160

養父地域

■生きがいデイサービス

介護認定を受けていない方が対象(閉じこもりがちな高齢者、虚弱な高齢者)です。毎週木曜・第1水曜・第4金曜9時~15時30分に開設しています。

(問)かるべの郷デイサービスセンター  TEL664-1218

■ふれあいいきいきサロンそよ風

介護認定を受けていない方を対象に、毎週木曜10時~15時に開設しています。

(問)社会福祉協議会養父支部 TEL664-1142

大屋地域

■地域ふれあいの家 いきいきサロン

介護認定を受けていない方を対象に、

毎週水曜10時~15時に開設しています。

(問)社会福祉協議会大屋支部 TEL669-1598

関宮地域

■安心ミニデイサービスセンター

にこにこるーむ

子どもから高齢者まで誰でも利用できる集いの場を、火・水・木曜9時~17時に開設しています。

■いきいきサロン関宮

会話や会食、運動やレクリエーションを楽しめるサロンを毎週金曜10時~15時に実施しています。

(問)社会福祉協議会関宮支部 TEL667-3248 養父市社会福祉協議会

■ふれあいいきいきサロン(ふれあい喫茶)

各地域の公民館などで、誰もが気軽に交流する場を設置しています。

詳しくは、各地区担当者におたずねください。

(問)社会福祉協議会地域福祉課(TEL662-0160)・養父支部(TEL 664-1142)

  大屋支部(TEL 669-1598)・関宮支部(TEL 667-3248)

養父市には、紹介させていただいた活動以外にも、小地域単位で様々な人が活動を企画されています。

地域活動が盛んになると、市民一人ひとりの生活の自立度が維持されることはもちろん、地域ぐるみで取り組むことで、運動などの健康づくりを継続しやすくなります。

また、定期的に集まることで、身近な近隣同士との「つながり」を育むことができます。

それが、見守りと支え合いの地域づくりにつながります。

養父市高齢者健康調査の結果によると、養父市には約1,800人の方が「ボランティアサークルの活動に関心がある・どちらかというと関心がある」と回答されています。

ぜひ、気軽に地域活動へ参加してみましょう。

地域活動にご興味のある方は、地域包括支援センターへご相談ください。 健康福祉部介護保険課・地域包括支援センター(TEL662-7603)

この記事に関するお問い合わせ先

介護保険課
〒667-8651
養父市八鹿町八鹿1675
電話番号:079-662-7603
ファックス番号:079-662-2601

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