令和4年度辞令交付式(訓示)

更新日:2022年04月01日

昨日はこの場所で、17名の職員の皆さんに定年等による退職辞令を交付したところであります。

清々しい朝を迎えました。新しい人生のスタートに期待と希望に胸を膨らませた11名の新規採用職員等を迎え、人事異動に係る辞令の交付をさせていただきました。

西田市議会議長、津崎代表監査委員にも、ご同席をいただいております。ありがとうございます。

年度当初に毎年行われるこの辞令交付ですが、今年の辞令交付は特に意義があるものであると考えております。それはどういうことかと申しますと、昨年策定しました「養父市まちづくり計画」、これは2050年の養父市のあるべき姿をしっかりイメージして、持続可能な養父市づくりを行おうという計画でありますが、この計画の迅速かつ実効的な構想実現に向け、組織の若返りと活性化、そして人材の適材適所による組織機能の強化、高度化を図るために行っているということでございます。そしてまた、全職員が、気持ちも新たに、新しい年のスタートを行う場、市民起点のまちづくりを改めて認識し、決意する場でもあるということでございます。

まず、新規採用職員の皆さんに申し上げておきたいと思います。

先ほど、新規採用職員を代表して、小谷職員から宣誓をいただきました。社会人として初めてスタートを切る方、あるいは、すでに社会人としてありながら、新たな人生の展望を開かんとして市職員となられた方、様々ですが、私たち養父市職員の仲間となられましたことを心からお祝い申し上げますとともに、歓迎したいと思います。

国全体が、高齢化社会に入っております。そして、近年コロナ禍で、よりスピードが早まったといわれる少子化、長期にわたる低成長が続き低迷する経済、それから、今、世界中で話題になっておりますが、大国のわがままとも思えるウクライナ紛争、このような非常に厳しい社会情勢の中で、若者たちが未来に、自分自身の将来に、希望が持て、住んでみたい、そして住み続けたいと考えられるようなまちづくりを、行わなくてはならないということであります。

そのようなまちづくりを行うためにも、先ほど申し上げましたように、昨年策定しました「養父市まちづくり計画」をしっかり実行していこうというものであります。この実現の主人公は、市民であり、また、市民と協働する市役所職員であるということであります。特に、若い職員には、その中心的存在となっていただきたいと考えております。

新規採用職員の皆様につきましては、若く、柔軟で、革新の気概に満ちた新しい風を、職場内に吹き込んでいただきますよう、期待いたすものです。

市役所は、市民に最大の成果をもたらさなければなりません。そしてその使命は、常に市民起点で、市民一人ひとりが求める幸せに暮らせるまちを、市役所全体の成果として実現するということです。市役所は市民のために存在するものであり、市役所組織や職員のために存在するものではないということであります。

宣誓を行っていただきましたが、この初心をこれからも忘れることなく、心に刻んでおいていただきたいと思います。社会に貢献することで、自己実現、そして喜びと満足を味わうことができる幸せな人生を送っていただければと考えております。

皆さん方の先輩がここにたくさんおられますが、先輩方は、知識、技術、人格的にも素晴らしい方たちばかりです。そのような先輩方を見習い、指導を受け、これから色々な悩みも出てくると思いますが、それらについても相談していただき、市民に信頼される職員になるための努力を重ねていただきたいと思います。皆さんの今後の成長と飛躍に大きく期待をしております。

明治の激動の社会を生き抜いた若者たちの群像を描いた司馬遼太郎さんの『坂の上の雲』という小説には、こう記されています。

『この長い物語は、その日本史上類のない、幸福な楽天家たちの物語である』。そしてさらに、『楽天家たちは、そのような時代人としての体質で、前をのみ見つめながらあるく。のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう』。

明治維新後、日本の国を背負って立った若者たちのことが書かれています。先ほど申し上げましたように、今の国際社会と日本の国の在り様は、新型コロナウイルスのパンデミック、デジタル技術の急速な進展、さらに国際紛争も勃発しているということで、明治初期の頃と同じような激動の時代に当たるのではないかと考えています。

今の時代、不確実で不安定、多様でそして、曖昧な時代といわれています。このような時代だからこそ、皆で、それこそ楽天的に、「青い空の一朶の白い雲」。これはすなわち養父市でいえば、昨年策定しましたまちづくり計画の「やぶ2050~居空間構想~」、これのみを見つめて、皆さんと一緒に坂をのぼっていきたいということであります。

そして、職員の皆さんに申し上げたいと思います。

新任職員の11名の方に辞令を交付しましたが、この新任職員が市民に信頼されるすばらしい職員に成長するかどうかは、ここにおられる幹部職員の皆さん方、それぞれの手腕にかかっているということであります。後進への適切なご指導をお願いしたいと思います。

相変わらず、コロナ禍の収束が見えない状況です。実効的な感染防止対策を行い、市民の命と安心安全を守りながら、地域経済やコミュニティをはじめとする、それぞれの社会活動において、活力を取り戻さなくてはならない、そういう時期にきております。

既に幹部職員の皆さんには、人事異動内示において、幹部職員としての役割、使命、組織、そして人に関する基本的な経営視点については、述べさせていただいておりますが、行政経営が組織文化となって、そして、行政経営の理念に基づいた市政運営が行われるよう、尽力いただきたいと考えています。

異動等で今は少し慌ただしい状況ですが、これらが落ち着いてくる頃を見図りながら、各部、また各課単位で、新年度の業務執行体制や実施計画等について協議をさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。

職員の皆さんにおかれましては、3月の定例議会で私の方から提案いたしました新年度の施政方針を熟読いただいて、今後、養父市がどういう方向でまちづくりを行うのか、しっかりと自分のものとして、噛み砕いて理解をしていただき職務に当たっていただくよう、強く願うものであります。

それともう1点、今、日本の国における行政のあり方、というものも非常に問われているというところであります。日本の社会だけではなく、グローバルな意味で、この地球はどうなるのかというようなことも踏まえてよく議論されておりますが、今後における持続可能な社会づくりにおいて、我々行政、また市民も共通の認識として、持たなければならない考え方というものがありますが、2月28日に発表されました「令和臨調」の発足に当たって、共同代表のメッセージというのがあります。

これも議会の、閉会のご挨拶で、申し上げさせていただきましたが、やはりこれから、我々行政、市民とも、現実をしっかりと直視しながら、恐れることなく進まなくてはいけない方向性が示されていると思いますので、皆さん方にはしっかりと目を通していただきたいと考えております。

これで、新年度スタートに当たっての訓示は終わりにしたいと思いますが、3月30日付けの神戸新聞に興味深い記事がありまして、我々行政に携わる人間にとっても非常に参考になるのではないかと思って、披露させていただきます。

ダイエーというスーパーを立ち上げられた中内社長の記事でありますが、(秘録 ダイエー中内功 生誕100年に寄せて)ということでの記事があります。この中で、ある経済評論家は、日本の経営者で最も起業家精神に溢れた人だと思いますと書いてあります。

起業家精神とは何か、ということで、5つ挙げられています。

一つ目は、ロマンがあるということ。

二つ目は、未来志向で、絶えず先を見ている。

三つ目は、チャレンジ。

四つ目は、リスクをいとわない。これはチャレンジと対になるものだと思います。

そして五つ目は、蛸壷に入らない。すなわち、八方に目配りするということですね。

この5つを起業家として必要な精神ということで挙げておられますが、これは我々行政に携わる人間にとっても、とても大切なことだと思います。皆さん方もこのような視点で、今後の業務に当たっていただけたらと思います。

また、今年度1年間、よろしくお願い申し上げます。

 

令和4年4月1日

養父市長 広瀬 栄

 

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