政治倫理審査会から議長あてに報告書が提出されました

更新日:2019年10月31日

  平成28年6月3日、第4回政治倫理審査会を開催し、報告書の内容を最終的に協議したのち、議長あてに報告書が提出されました。

審査会審査結果報告書の内容は、次のとおりです。

なお、添付資料については添付しておりません。

審査会審査結果報告書

平成28年6月3日

養父市議会 議長 勝地 恒久 様

養父市議会政治倫理審査会

委員長 深 澤 巧

審査会審査結果報告書

 

平成28年5月6日、本審査会に付託された事件は、審査の結果、下記のとおり決定したので、養父市議会議員の政治倫理要綱(PDF:166.9KB)(以下「要綱」という。)第11条の規定により報告します。

1 審査年月日

平成28年5月6日(金曜日)、19日(木曜日)、25日(水曜日)、6月3日(金曜日)

2 審査の経緯

要綱第6条に基づき設置された当審査会において、新聞報道に端を発した藤原哲郎議員の行為が、政治倫理基準違反に当たるかどうかについて審査を行った。

主な審査内容は、

(1)公職選挙法上の禁止行為について

(2)当該議員の釈明について

(3)当該議員に対する事実関係の聴取について

審査は慎重を期すため、審査会より選挙管理委員会事務局と藤原哲郎議員に対し事前に文書質問を行い、その回答と審査に必要と思われる資料の提出を求めた。

また、議員にかけられた疑念に対し、速やかに説明責任を果たし対処することが市民に対する議会の責務であるとの認識で審査を進めた。

 

3 審査報告書添付資料

第2回審査会 会議記録

 

4 審査の内容

(1)公職選挙法上の禁止行為について

選挙管理委員会の見解は、今回の当該議員の行為は「新聞報道が事実であり、通常一般の社交の程度を超えて「土産物のお返し」をしたのであれば、一部を除き、議員等の公職にあるもの(公職の候補者、公職の候補者になろうとする者も含む。)が当該選挙区(養父市)内にあるものに対し寄附行為を行ったということで、公職選挙法第199条の2第1項の違反」に当たるとするものである。
なお、その行為が選挙の投票依頼をともなうものであるならば、買収罪に当たり、4年以下の懲役若しくは禁錮、又は百万円以下の罰金刑をともなうものである、というものであった。

 

(2)当該議員の釈明について

審査会は要綱第10条に基づき、当該議員からの釈明の機会を保障した。

釈明は、「田舎の風習として勤めだしたころから、親戚、近所、友人等から土産等を頂き、お返しとして千円(今の価格に直したら)程度の旅行先の土産等を今日まで親戚、近所、友人等にお返ししており、そのことが問題であるとは思っておりませんでした。新聞報道され大変驚いておりますし、市民の皆様及び議会等の皆様に大変ご迷惑をお掛けしたことを深く反省し、心からお詫び申しあげます。」というものであった。

 

(3)当該議員に対する事実関係の聴取について

審査会は当該議員に対し、5項目の文書質問を行い、その回答をもとに疑義を質した。詳細は添付の会議記録のとおりである。

結論として、会議記録が示すとおり、当該議員の回答は新聞報道以上の事実提示が一切なかった。

また、寄附行為が疑われる具体的な事実関係の質問には繰り返し「お答えできません。」の答弁に終始された。
行為の日付、回数、内容及び特に問題とされた今年に入ってからの「土産物のお返し、配付」について、審査会は事実関係の認定上必要と思われる資料を要求したが、提出されることはなく、その理由も示されなかった。

 

5 審査のまとめ

 

【一連の行為の事実解明について】

当該議員は、議員就任後も選挙区内で年間約30個程度の土産物を定期的に配付していたことは認めている。
このことは、選挙管理委員会が示すように公職選挙法禁止行為に当たるものであるが、もとより審査会は、今回の行為が法令上の違反であるか、否かを判断することは権限外であると認識しているところである。

審査会は、審査の要点を事実関係に基づき、議会が定めた政治倫理基準違反か、否かを判断しようとしたが、当該議員からは具体的な説明は得られず、各委員の質問に対する回答を事実上拒否するものであった。
この点においては、事実の認定が十分でないとして、当該議員への処分は慎重にすべきとの意見もあった。
 

【審査の判断基準について】

審査において、当該議員からは資料の提出や、自ら事実解明する意思表明がなかった。
議員就任時に誓約した審査会への協力義務を果たすことについて、極めて消極的であったことは遺憾であった。

個々の事実関係の認定には慎重にならざるを得ないが、当該議員の審査会に臨む態度と、議会基本条例で定めた議員の政治倫理についての認識が我々の期待するものとかけ離れたものであった。その点も、今回の審査での重要な視点、判断基準になったと考える。
 

【結論について】

以下の点で、全会一致した。

当該議員の一連の行為は、養父市議会がこれまでに、議会基本条例のもとで議会改革を進めてきた努力を失墜させるおそれがある。

そして、「日々の活動にあたり、いやしくも市民の信頼を損なうような批判を受けたときは、自ら誠実にその事実と責任を明らかにする」という養父市議会議員としての誓約遵守に反するものである。

以上のことから、自己にかけられた疑惑に対し、事実の解明と責任を明らかにする努力を誠実になされていない、という点において要綱第4条の養父市議会議員誓約違反である。

また、資料の提出や、委員の質問に誠意ある答弁が終始なく、要綱第9条にある審査会への協力義務はうかがえなかった。

当該議員も認めている土産物の配付は、公職選挙法での寄附行為として、要綱第3条第4号でいう「不正の疑惑を持たれるおそれのある行為」として認められ、養父市議会の政治倫理基準違反と判断する。

結論として当該議員に対し、要綱第12条第1号にある議員の倫理要綱遵守のための警告がまず必要である。

最後に審査会は、この報告書を結ぶに当たって、当該議員は改めて反省を行い、この際、自身の議員としての出処進退を含めた責任を自らが進んで判断すべきである、と指摘することが審査会委員の総意である。

議長におかれては、その判断を含め、今後の事態の進捗を慎重に見極めた上で、議会の品位と名誉、市民の信頼を回復させるために、当該議員に対し辞職勧告相当の厳格な処置を取られることを提言する。

 

以上

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