CSS3を利用できるブラウザでご利用ください。 Please Use Web Browser support for CSS3. ( >= Firefox3.5 Safari4 Opera10)

まちの文化財(163) 樽見の大ザクラ治療

まちの文化財(163) 樽見の大ザクラ治療

 20周年記念講演会  樹木医による現地県学会
大ザクラ治療20周年記念講演会          樹木医による現地県学会


国指定天然記念物の「樽見の大ザクラ」は、養父市大屋町樽見にあるエドヒガンザクラです。兵庫県下では最大の大桜で、樹齢千年といわれる巨木です。別名仙桜と呼ばれています。
平成30年4月13日、養父市と(一)兵庫県みどりのヘリテージマネージャー会但馬等が主催して「樽見の大ザクラ治療20周年記念講演会」を開催しました。午前は現地見学会、午後は講師4名による講演会を実施しました。約120人が参加しました。
大ザクラの主治医を務める宮田和男先生が治療の歩みを報告、農研機構の中村仁先生が桜では全国初の微生物を使った白紋羽病の治療方法を解説、専門家の堀大才先生は土壌水に含まれる溶在酸素の取り込みが根に重要と説明しました。また、洋画家の伊藤晴子先生は人間のように木の生きる姿を描くことが大切であると報告しました。
平成5年に大ザクラは枯死寸前まで衰弱しました。平成9年から大屋町が樹木医による本格的な樹勢回復事業を開始し、現在も養父市が治療を継続しています。樹木医による治療の基本は不定根育成・土壌改良・灌水です。
平成22年、樹木医による治療で立派に回復した大ザクラの樹勢に陰りが見え始めました。平成27年には土の中で根を枯らす白紋羽病の拡大を確認し、非病原性白紋羽菌という微生物を利用した治療を開始しました。
鹿の異常繁殖によって里山のもつ生命力が衰えています。鹿の食害で植物が枯れて植生が単純化し、土の中の病原菌を抑える微生物の働きや、土のもつ生命力が衰えたことが原因だろうと考えています。樽見の大ザクラの樹勢回復はこれからも続きます。 

 
次のページ前のページ