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まちの文化財(130) 中瀬鉱山の機関車

まちの文化財(130) 中瀬鉱山の機関車

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      案内所の中瀬金山関所                  中瀬鉱山の鉱山車両

中瀬区の県道沿いに、江戸時代から現代まで活躍した中瀬鉱山の魅力を紹介する中瀬金山関所が、平成26
年度に完成しました。

ここの鉱山車両展示場では中瀬鉱山で昭和44年まで使われていた本物の鉱山車両が展示されています。地下の坑道では酸素が大切です。このため空気が汚れるガソリン機関車は使えませんでした。このためバッテリーを搭載した蓄電池式機関車が活躍しました。

展示されている機関車は、日本輸送機が昭和15年11月に日本精鉱株式会社中瀬鉱業所に納品した3トンの蓄電池式機関車です。型式はBL3-H、全長257cmで幅96cm、前方が一段低くなって運転席となっています。その後方に車輪の付いた全長138cm、幅97cmの箱を乗せています。この箱の中に40個のバッテリーが入っています。電気が減少すると、車庫に帰ってバッテリーの箱を取り替えて走る仕組みです。

その後には、逆三角形の断面を示す箱を積んだ鉱石運搬車両、通称ナベトロがあります。手押し式で、連結器は付いていません。鍵をぬいて90度傾け、横に鉱石を降ろします。但馬に現存する唯一のナベトロです。

レールも中瀬鉱山で利用した本物です。1mあたり9kg高さ63mmで、重量5トン未満の車両で利用するものです。レールの軌間はJR在来線が3フィート6インチ、1067mmです。鉱山の坑道は1フィート8インチ、508mm日本の標準で、中瀬鉱山も508mmです。これは機関車を日本に導入する時に、イギリス式の技術を採用したことに由来します。

しかし生野・神子畑・明延の鉱山では軌間500mmが使われました。フランスはメートル法が基準です。明治維新の時、フランス人技師コアニエが生野鉱山の開発を推進し、鉄道にもメートル法を使用したことに由来します。軌間500mm但馬地域の三菱系鉱山の大きな特色になっています。
中瀬鉱山の開発は、明治後半の三菱経営の時代てはなく、昭和時代に日本精鉱株式会社によって発展したことに由来しています。中瀬鉱山はイギリス式の軌間508mm、明延鉱山はフランス式の軌間500mmとなっています。線路の幅にも日本の近代化の歴史が詰まっています。


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