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まちの文化財(120) 鉢高原遺跡の耳飾り

まちの文化財(120) 鉢高原遺跡の耳飾り
出土した玦状耳飾り鉢伏高原のこってい岩付近
      出土した玦状耳飾り           鉢伏高原のこってい岩付近

標高1,221mある鉢伏山の南側に、鉢伏高原が広がっています。標高800mから1,000mの台地で、ハチ高原とも呼んでおり、ハチ高原スキー場として知られています。
昭和42年5月3日、ハチ高原の畑で、関宮中学校の教諭と6人の生徒が、縄文土器や石器を採集しました。ロッヂ青い鳥の前にある「こってい岩」という岩の付近です。これが鉢伏高原遺跡の発見となりました。現在までに12か所で発見され、但馬地方を代表する縄文遺跡となっています。
この岩の付近から、滑石で作った耳飾りが発見されています。7千年前、縄文時代早期末に作られ玦状(けつじょう)耳飾りという玉類です。
滑石製の玉類は、破片を含めて11点出土しています。形は、扁平なC字形、楕円形、長方形などがあります。C字形は完成に近いものです。その他のものは製作途中の未完成品です。
玦状耳飾りの製作地は、7千年前に富山湾沿岸地域で多く出現します。その後、全国で発見されます。
さらに、玦状耳飾りの分布は、日本だけでなく、中国東北部からロシア東部に広がっています。このため縄文時代の日本列島に大陸から技術が持ち込まれたという説があるほど考古学的には重要なものです。
鉢伏高原遺跡では、未完成品が発見された事実によって、全国的にも貴重な玦状耳飾りの生産遺跡となっています。
しかしなぜ、鉢伏高原遺跡で玦状耳飾りが作られたのでしょうか。富山湾や日本海沿岸のアジア地域で交流があったのでしょうか。7千年前の鉢伏高原は、ブナやトチの原生林に覆われて食料が豊富だったのでしょうか。多くの謎が広がります。

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