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まちの文化財(98) 伊佐のこうのとり

まちの文化財(98) 伊佐のこうのとり

放鳥拠点 9801
  伊佐にある放鳥拠点(立入禁止区域)    舟山神社のコウノトリを思わせる彫刻

平成25年10月19日、伊佐にコウノトリ放鳥拠点が完成し、兵庫県立コウノトリ郷公園から2羽のコウノトリがやってきました。

伊佐は、昭和26年12月26日、「伊佐のコウノトリおよびその繁殖地」として国指定の天然記念物になった場所です。放鳥拠点の開設によって、約50年ぶりに、伊佐にコウノトリが帰ってきました。

伊佐の舟山神社には、たくさんの鳥の彫刻があります。本殿正面の横、屋根の軒下には、コウノトリのような大形の4羽の彫刻があります。

後ろ側に松の彫刻があり、その前に渦巻きで表現した雲を背景に、羽根を広げた鳥が頭を下げて滑空しています。大変、写実的です。一般的にはツルといっています。

彫刻の一部に彫刻師の名前が刻まれています。「丹波柏原、九代目中井権次(中井喜一郎)」の文字があることから、昭和3年頃に製作したものと考えています。

但馬地方では、コウノトリのことを鶴と呼びました。このためコウノトリの生息地を鶴山といいました。豊岡市には田鶴野という地名もあります。しかしツルとコウノトリは別の鳥です。ツルは湿地に巣を作る鳥で、松の木に巣を作ることができません。絵画では「鶴と松」は一対のものですが、生態学的には、松の上に巣を作る鳥はコウノトリです。彫刻にみる鳥の生物学的な特徴はツルですが、当時、松の上に巣を作っていたコウノトリみて、神社の彫刻にも取り入れられたと推測しています。
 舟山神社にある鳥の彫刻は、大変写実的な描写の鳥です。飛翔するコウノトリになぞらえて作られたものと推定しています。昭和30年頃まで、伊佐では多くの野生のコウノトリが飛び交っていました。 

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