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まちの文化財(78) うだつが上がる3階建

まちの文化財(78) うだつが上がる3階建

3階建に上がるうだつ


筏集落の通り



うだつを知っていますか。卯立や卯建と書きます。本来の目的は、連続する家並みの中で隣の家に火事が移ることを防ぐ防火壁ですが、商売が繁盛して家を建てる甲斐性を示すたとえとして「うだつが上がる」とも言われています。
うだつは2階建の住宅に作られるもので、2階の壁から前に張り出す「袖うだつ」と2階の屋根に立ち上がる「本うだつ」の2種類があります。全国的には徳島県美馬市の脇町、岐阜県美濃市の美濃町などが「うだつの上がる町並み」で町おこしをしています。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
大屋町筏では4棟の3階建住宅にうだつが上がっています。また八鹿地区は平成16年に2階建のうだつの町並みを活かすために兵庫県景観形成地区になりました。
「うだつ、そんなもんはどこにでもあるがなぁ」という声が聞こえてきそうです。平成20年度調査では、養父市内で87棟のうだつが確認できました。八鹿地域40棟、養父地域20棟、大屋地域10棟、関宮地域17棟です。
但馬地方のうだつは、明治時代中頃から昭和前半に流行しました。山陰地方の鳥取県や島根県には袖うだつはありますが、本うだつは存在しません。つまり養父市から西側の地域には本うだつは存在しないのです。
筏集落では、うだつの上がる3階建の養蚕住宅が街道にそって並んでいます。3階建の住宅にうだつが上がる風景は、日本でも養父市にしかありません。全国的には3階建の木造住宅が大変少ないからです。つまり「うだつの上がる3階建の町並みが見たけりゃ筏にきんせい」という話になります。
豊岡・出石・篠山などの城下町でも、うだつが単独ではあっても連続する町並みにはなっていません。うだつの上がるの町並みは、養父市の大切な景観資源です。

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