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まちの文化財(75) 別宮という地名

まちの文化財(75) 別宮という地名

別宮の八幡神社


本殿向拝の彫刻



別宮は標高680m前後の高原地帯にある集落で、多くの兵庫県指定文化財があります。
根元から清水が湧き出る「別宮の大カツラ」が昭和40年、9000年前の住居跡が残る「別宮家野遺跡」が昭和47年、平安時代後期に制作された「木造阿弥陀如来座像」が平成3年、東鉢スキー場にある「別宮のオキナグサ」が平成17年に県指定になりました。県指定文化財の宝庫です。
別宮という地名には「別の宮」という特別な意味があります。それは、京都府八幡市にある石清水八幡宮の別の宮という意味です。別宮の八幡神社は、熊次別宮と言いました。
石清水八幡宮は、貞観元年(858)に九州の宇佐八幡宮を勧請した神社で、朝廷から伊勢神宮に次ぐ高い崇拝を受けました。全国に広大な荘園をもち、荘園には石清水八幡神の別宮を置きました。また武家の厚い信仰を集めました。
保元3年(1158)の史料によると石清水八幡宮は、但馬国内に安良別宮、伊福別宮、室尾別宮、熊次別宮など7カ所の別宮を置いています。しかし別宮という地名を受け継いでいる集落は、熊次別宮だけなのです。
別宮の八幡神社本殿は、明治5年の建築です。祭神は応神天皇、神功皇后、玉依姫命です。本殿は正面4.5m、側面2.4mの大きな神社建築です。境内には延宝9年(1681)建築の旧本殿が古御殿として保存されています。
阿弥陀如来座像は、平安時代後期に栄えた教海寺の本尊であったと言います。つまり別宮では、平安時代後期から鎌倉時代にかけて、別宮八幡宮や教海寺を中心として、石清水八幡宮との交流によって京都文化が華開いたと思われます。
別宮という地名は、平安時代から始まった石清水八幡宮との特別な由緒を伝える歴史的にも重要な地名なのです。

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