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まちの文化財(70) 名草神社の国指定

まちの文化財(70) 名草神社の国指定

屋根の優美な名草神社本殿


石垣の上に建つ名草神社拝殿



平成22年4月16日、国の文化審議会が国指定にするように答申していた八鹿町妙見区にある名草神社本殿と拝を、6月29日、文部科学大臣が正式に国指定の重要文化財に指定しました。
この建造物は昭和42年3月31日、名草神社本殿と名草神社拝殿という2件の兵庫県指定有形文化財になっていました。今回、国指定に昇格した名称は名草神社1件です。
名草神社は妙見山中の標高800mの場所に鎮座する神社です。但馬妙見社、あるいは妙見山と呼ばれて親しまれています。境内には稲荷社、愛宕社、八坂社を摂社として祀っています。
名草神社本殿は宝暦4年(1754)の建築で、山陰地方に広がった妙見信仰の繁栄によって造営された大型社殿で、豪華で豊かな彫刻や彩色で飾られています。
本殿の建設資金は但馬だけでなく因幡、播磨、美作、丹後、丹波の6箇国から寄付を募って建築されました。この資金を集めたのが、妙見村で妙見社を支えた御師という社人(神職)です。妙見社御牛玉という文字の下に水原善大夫や野垣神大夫などの氏名を書いた御札を諸国に配って多くの信者を獲得しました。
また拝殿は元禄2年(1689)の完成で、中央が通路になった割拝殿という全国的にも希少な形式のもので、高い価値があります。国指定では、奈良県の石上神宮摂社出雲建雄神社、京都市の由岐神社などでしか見られないものです。
ふるさと養父市の先人が幾百年も守り伝えてきた名草神社の建造物が、日本を代表する国指定の文化財となりました。名草神社三重塔は明治37年に国指定になりました。今回、106年ぶりに養父市に新しい国指定の建造物が誕生しました。3棟の国指定の重要文化財が立ち並ぶ名草神社は、北近畿を代表する優れた歴史文化遺産と言えます。

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