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まちの文化財(59) 斎神社の豪雨災害

まちの文化財(59) 斎神社の豪雨災害

倒壊した本殿


倒壊した拝殿



平成21年8月10日未明、兵庫県北西部では台風9号によって大変な豪雨災害が発生しました。特に朝来市に隣接する建屋川上流では、土石流が各地で発生しました。斎神社では、境内が土石流で埋まって神社の中心建物が全壊するという大惨事となりました。
神社の裏山から土石流が発生し、本殿・弊殿(へいでん)・拝殿が完全に倒壊しました。本殿を倒壊させた土砂と杉立木は、境内全体を埋め尽くしています。本殿の建っていた場所は土砂で完全に覆われ、元の位置も全く分かりません。
本殿の柱は倒れ、建物は10mほど前方に飛ばされました。拝殿も前方に倒壊しました。拝殿の屋根は、建物の前にある杉の立木が支えとなって、そのままの形で落下しています。
斎神社は長野区の101戸がお護りする神社です。宮司の安積仁三氏は「惨状をみて古老たちは手あわせて泣いています。取りあえず本殿の一部をシートで覆って養生をしました。本当に大変なことです。復興にむけて多くの人たちの協力をお願いします」と話しています。
斎神社は、県道から入った高台に建っています。本殿は一間社流造(いっけんしゃながれづくり)いう形式です。大きな屋根には二対の千木(ちぎ)と四本の鰹木(かつおぎ)をあげています。斎神社は、昭和10年に村社から郷社に昇格しました。昭和12年これを機会に彫刻の立派な本殿を新築しました。旧本殿は宝暦10年(1760)に作られた立派なものです。現在も摂社楯縫神社として保存されています。この建造物は奇跡的に無傷で残りました。
拝殿には、市指定文化財「斎神社のお走り絵馬」がありました。明治32年に地元の絵師村上墨渓が、斎神社に到着した江戸時代のお走り祭りの祭礼行列を描いた奉納絵馬です。拝殿とともに倒壊して埋まりました。裏山の小さな谷川から予想もしない大災害が発生しました。境内は土砂と倒木で埋め尽くされました

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