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まちの文化財(21) 加保坂のミズバショウ

まちの文化財(21) 加保坂のミズバショウ

ミズバショウ 白い部分は萼


ミズバショウ



平成17年5月15日、ミズバショウが養父市の市花に決定しました。ミズハショウは中部地方からサハリンやカムチャッカまでの、寒い地域に分布するサトイモ科の多年草です。
昭和51年に加保坂のミズバショウ自生地という名称で兵庫県指定文化財になりました。現在は1960個体が生育しています。
4月になると「ミズバショウの白い花は咲いていますか」という話を聞きます。しかし「花びら」にみえる白い部分は、花ではなくて葉の変形した萼(がく)というものです。柿や茄子のヘタとおなじ性質のもので、仏焔包(ぶつえんほう)と呼びます。白い萼の中に細長い茎が立っています。その先端に楕円形をした花軸があります。その花軸にある小さな黄色のブツブツが花です。
加保坂は、株が小さいと言われています。これは栄養分が貧しい蛇紋岩地帯に生育しているためです。また緑色の葉に濃い緑色の斑点があります。この斑点は白山山系のミズバショウと共通する特徴です。
寒い地域に生育するミズバショウの自生地は福井県勝山市の取立山が西限で、岐阜県郡上市の蛭ヶ野高原が南限となっています。自然の状態で生育できる分布圏は、福井県から岐阜県よりも北側と考えて間違いないでしょう。
しかし昭和45年、大屋町加保坂で奇跡的にミズバショウが発見されました。このため自生地が、隔離分布という形で160kmも西に移動しました。氷河期から現在まで一万年も加保坂で自生しつづけていると考えられます。日本列島で最も西端の自生地として大変重要です。
加保坂開発組合長の米田雅行さんは「地球温暖化の影響でしょうか、ミズバショウの開化が少し早まってきました。見頃は5月の連休から4月下旬に移っています。4月29日には第18回ミズバショウ祭りを開催します。市花になったミズバショウをぜひご覧ください」と話しています。詳しくはグリーンロッジ加保坂までお問い合わせください。

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