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まちの文化財(6) 一宮神社の社叢

まちの文化財(6) 一宮神社の社叢

台風23号で本殿に倒れたエノキの大木


壊れた本殿(裏側より)



一宮神社は大屋町中区と由良区の約150戸が護っている大きな神社です。
この神社の森は、シラカシとカゴノキなどの大木が茂るだけでなく、エノキの大木も生育している貴重な森です。昭和59年に一宮神社の社叢という名称で、約10,000平方メートルの範囲が県指定文化財の天然記念物となりました。
養父市に大変な被害をあたえた台風23号で、一宮神社のすぐ裏側の山が長さ25m、幅15mにわたって土砂崩れを起こしました。そして土砂とともに直径80cm、長さ30mををこえるエノキの大木が2本、本殿の真上に倒れて社殿を押しつぶしました。
神社総代の三方貞雄さんは、「平成16年10月21日の朝6時頃に被害が分かりました。まだ上には直径80cmもあるエノキの大木の根がおきて、境内に傾いています。ほかのシラカシやエノキも根が起きていて倒れるかもしれません。二次災害が起きると拝殿も摂社もつぶれてしまいます。大変なことです」と話しました。
県指定の文化財であることから市教育委員会に被害を連絡し許可をえて、倒木の恐れのある大木を切りました。
大木の茂る風格のある神社の森で、大きな台風被害が発生しました。また八木城跡や大藪古墳群でも倒木や地滑り被害が発生しています。
八鹿高校の盛谷浩先生は「一宮神社の森は、雪の多い内陸部の山間に、日本海沿いにみられる温帯の常緑広葉樹(シイ帯)が入り込んだ南西端にあたり、但馬の内陸部の森の姿を教えてくれる貴重な森です。杉の植林や炭焼きで失われた里山の原型が残っています。樹齢300年近いエノキの大木にとっても大変な災害です」と解説します。
今回の台風では、杉や檜などの人工林だけでなく、県指定文化財になっている自然林でも倒木や折損などの多くの被害がありました。

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