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まちの文化財(3) 広谷の造り物

まちの文化財(3) 広谷の造り物

3組制作の「米つき水車小屋」


1組制作の「琵琶湖満月寺浮御堂」



広谷観音祭りが平成16年7月17・18日に行われました。17日には広谷観音囃子が町内を練り歩きました。この祭りにあわせて6点の「造り物」が展示されました。
造り物は、江戸時代後期にあたる今から200年前に大阪で始まった細工見世物をルーツとする伝統芸能です。全国約50地区でしか伝承されていない貴重な伝統行事です。
但馬では江原・八鹿・広谷・和田山・梁瀬などにあり、隣接地では夜久野や成松でも継承されています。全国的には南但馬付近、滋賀県東部付近、鳥取県西部から島根県東部、大分県付近など4地区に集中しています。
最優勝賞の市長賞は第1組の「琵琶湖満月寺浮御堂」です。竹を材料として、壁や屋根は竹の細かい細工で丁寧に表現しました。趣向を凝らした造り物は「風流の造形」と呼ばれます。
第3組の「米つき水車小屋」は屋根に竹の細かい枝をならべ、臼には竹の輪切りを置きました。そして水車に水を流してその動力で実際に杵を上下に動かす細工見世物をを作りました。
第9組の「養父市誕生を祝う鳳凰」缶ビールなどの空き缶を使って細工をしました。発泡酒缶の赤ラベルが、鳳凰の顔の表情を大変うまく表現していました。
造り物は近くでみると材料が分かることが重要です。しかし離れてみると実物以上の存在感を示す必要もあります。これは「見立て」の技法と呼びます。
第5組の「養父市丸就航」は、すだれだけで帆船を作っています。こうした一つの材料で作る技法を「一式飾り」と呼びます。
広谷代表区長の片岡登久郎さんは「広谷の造り物は山にある自然の竹や木、または空き缶などの廃品を材料として細工を競います。今年は6組で約100人が制作に関わりました。特に今年は力作ぞろいです」と解説しました。
造り物は、100年以上も受け継がれている貴重な伝統芸能です。但馬の夏祭りを彩る年に一度だけで開かれる「街角の美術館」であり、伝統文化なのです。

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