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まちの文化財(153) 上小田の柳神社

まちの文化財(153) 上小田の柳神社


円山川を見下ろす柳神社


柳神社の参道

上小田区の神社は、柳神杜という樹木の名を付けた珍しい神社です。小高い丘の上にあり、眼下に円山川が見えます。柳の根株を祀ったことが神社の始まりであると伝わっています。
伝説では、「村人は円山川を夜渡る時、川の中にぼんやり灯る光を頼りにして安全に浅瀬を渡りました。不思議に思って付近を調べると、古びた柳の株が川原石の間に埋まっていました。この古株に感謝し、氏神として祀った」というものです(『八鹿町史』)。
弘安8年(1285年)に書かれた『但馬太田文』という古文書には、大江村は19町、小田村は4反、岩崎村は4町、世賀居村は4町という水田面積が記録されています。
現在は水田が広がる小田ですが、鎌倉時代の水田は4反です。一方、今は水田が少ない世賀居ですが鎌倉時代には4町もあります。現在の世賀居と坂本の水田をあわせた面積です。当時は、円山川が現在よりも小田の集落側を流れていたと考えられています。
柳神社の裏側には約1500年前に造られた古墳があります。この古墳も尾根の先端にあり、円山川を一望できます。見晴らしのよい尾根に古墳が作られており、古墳時代から円山川と共に人々が生活した証拠の一つだと考えています。
円山川を夜渡る時、暗い川の中の浅瀬をたよりに慎重に川を渡りました。そうした日常生活の中で、円山川に沈んでいた柳の木が柳神社のご神体となり、村の守り神となったといいます。柳神杜の伝説は、豪雨になると円山川の流れが何度も変わるような生活の中で、川と共に生きた先人の苦労を物語っています。

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