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まちの文化財(133) 殿屋敷遺跡の石垣

まちの文化財(133) 殿屋敷遺跡の石垣

 石垣前の堀は埋まった状態 画像

 南堀にある石垣 画像

石垣前の堀は埋まった状態

南堀にある石垣

養父市八鹿町八木字殿屋敷にある殿屋敷遺跡は、室町時代後期に活躍した八木城主である八木氏の屋敷跡です。周囲に堀を備えた城主館あるいは武家屋敷にふさわしい構造です。国指定文化財である史跡八木城跡の一部になっています。
平成27年10月、歴史公園として整備するため発掘調査を実施しました。八木城主の屋敷を守る堀跡は、屋敷の周囲を一辺約80mの四角形に取り囲んでいます。それぞれを北堀・東堀・南堀・西堀と呼んでいます。堀跡は畑の下に完全に埋没し、表面からは全く分からない状態でした。
今回の発掘調査で南堀から西堀に続く角部や、北堀の一部を発掘しました。南堀は幅2.5mで全長66mです。西堀は幅3.7mで全長78mあることが確定しました。
さらに南堀の西端で石垣が出土しました。石垣は自然石を使い、石材を横長に据えて4段に積んでいます。高さは約80cmあります。一部が崩れていますが、最大では高さ1.5m程度まで積んだ可能性があります。南堀は、武家屋敷の内側にそって上部に石垣が積まれており、石垣の延長は約62mと推定しています。
北堀は最大で幅6.1m、深さ2.5mあります。南堀では屋敷の内側に石垣があって地盤も内側が高くなるため、堀の幅が狭く、浅くなっています。しかし北堀は屋敷の内側が外側よりも低いため、幅の広い堀を作って防御しています。堀の形は、いずれも堀底が平坦な箱堀という形態です。
殿屋敷遺跡は、堀と石垣を備えた室町時代後期の兵庫県を代表する城主館であることが判明しました。豊臣秀吉の時代に築かれた八木城跡の本丸石垣よりも古い、室町時代後期の石垣の発見は大変貴重なものです。

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